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映画「風立ちぬ」観てきました。

2013年08月25日 17:38

美しい映画でした。

まずはアニメとして純粋に美しい。
絵も動きも。
やっぱりジブリアニメは世界最高峰だと思います。
写実だけではないリアリティ。
あくまでアニメとしての、実写にはない実写を超えたリアリティがあります。
風、水、草、木、そして人物のなにげない所作の美しさ・・・
もうひとつはストーリーの美しさ。
現実に襲いかかる数々の悲劇の中に、優しく灯る愛。
純愛なんですねー。
声高に訴えるでもなく、淡々と、達観したかのように描かれます。
堀辰雄原作に由来するものなのか、昔風の独特の品のあるセリフもあいまって、
全編、詩情に満ちあふれ、その世界に没頭できます。

ラストシーンは泣かされました。
とても美しいラストシーン。
あの感動は何なのか、うまく説明できません。
きっとそれまでの積み重ねが、一気に解き放たれた瞬間なのでしょうね。

ただ、惜しいのは主人公の声。
『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督をあえて抜てきしたそうですが、
ごめんなさい、正直違和感を禁じ得ませんでした。
『トトロ』の糸井重里さん、『耳をすませば』の立花隆さん等は、
ボクは非常にハマっていると思いましたし、
声優、役者さん以外の人を起用することには肯定的なのですが、
今回は、主人公の造形と声質にギャップがあり過ぎと思いました。

ヒロイン菜穂子役の瀧本美織さんはとてもよかったですよ〜。
造形も非常に美しい! 
突然の豪雨に1本の傘で肩を寄せ合って歩くシーンの表情とか、
特にお嫁入りするシーンの着物姿は絶句するくらい。。。

いろいろ言いましたが、おすすめできる映画には違いないです!
あなたも菜穂子さんに合いに劇場に足を運んでみませんか?←


コメント

  1. ほく | URL | HfMzn2gY

    まだ見てませんが

    ラジオでの町山智浩さんの解説を聞き、んーこれはと興味が湧いてきたところです。

    絵を見るだけでも良さそうですね。

    http://www.youtube.com/watch?v=S8LBzoSx430
    その解説がYoutubeにありました。

    http://matome.naver.jp/odai/2137713216734546901
    その書きおこしです。

  2. ロボトリア | URL | -

    >ほくさん

    コメントありがとうございます。

    町山さんの解説などを見て思うのは、
    やはり今までのジブリや宮崎監督に造詣が深かったりする人は、
    この映画に対する見方は異なるんだろうなということです。

    ボクはそこまでジブリに対しての思い入れがないので、
    まっさらな気持ちで観ることが出来て、それはそれで感動できたので、
    やはり優れているんだろうなと。

    極めて私的な映画であるがゆえに、高みに到達できた部分と、
    理解されにくい部分、両方あるのは当然のことでしょうね。

  3. チョービギナー | URL | h7JsBsjs

    オトナの夏休みに最高の一本。

    いや。この作品に関してはさんざんtwitterとかでわめき散らして
    しまったので、改めてここでコメを入れさせてもらうのが
    恥ずかしいのですが(笑)。

    ボクと宮さんの出会いは1971年の「ルパン三世」です。
    4チャンネル。日曜日の夜7:30。
    それまでカルピス名作劇場の時間帯だったのを、鮮やかに
    チャンネルジャックしちゃった名作。
    特にボクがお気に入りだったのは、高畑・宮崎コンビがモンキーパンチの
    原作の世界を勝手に塗り替えた中盤以降の作品でした。
    ベンツSSKから、オンボロのフェイアット500へ。

    その世界観をまんま拡げたのが宮さんにとっての劇場第一作、
    「ルパン三世 カリオストロの城」でした。
    貴族然としたスカしたオトコ、から中年のだらしなさやドロボーという業を
    まっとうなモンじゃない、と認め、受けとめているルパンの在りようの変化。
    ボクは心底ホレ込みました。コレだ。ボクの大好きなルパンはコレだと。
    これは宮崎駿そのものの発露だ。その時、そう感じました。

    その次に敏感に反応したのが1992年の「紅の豚」。
    公開当初から、これは子供むけのファンタジーではない。本来創っては
    いけないハナシ、と冗談でケムにまいていた作品でした。
    その当時のバブル崩壊や、東西の壁の崩壊から湾岸戦争、ユーゴスラビアの
    民族紛争という時代の流れに深く絶望していた宮さんの心の内の発露、
    のような一作。ポルコ、というキャラクターも宮さんそのものでしたし(笑)。
    もともとが月刊誌『モデルグラフィックス』の連載漫画であったことなど、
    今回の「風立ちぬ」にドラマの構造や、その成り立ちもとても重なる部分の
    多い作品、とも言えると思います。

    エンターテイメントの体裁を整えつつ、「自分の内なる声」を
    吐き出してゆくこと。ボクが宮さんの作品のなかで一番惹かれるのは、そういう
    要素に満ちた作品であることです。
    ジブリといえば、ファンタジーというブランドイメージを覆すような
    強い衝動に駆られた作品を創ること。その苦悩の一端をこの間の
    NHK「プロフェッショナルの流儀スペシャル」で垣間見ることが出来ました。

    とことん「アニメ」にこだわるその姿勢。
    CGに頼りきりになるのではなく、あくまでもアニメーターの「画力」に
    依る映画づくりを志すこと。今回の「風立ちぬ」など、どうしてこの題材を
    セルアニメ、という手法を取って作品化しようとするんだろう、と
    映画を観ながら途方に暮れたことが何度もありました。
    その回数と同じくらい、眼前に拡がる美しい映像にも息を呑みました。
    ああ、すごい。すごい作品をまたこの人はモノにしている...。
    その昂奮が何度も全身を包みこみました。

    決して「零戦賛美」にならない、いや、作品は堀越二郎という人の
    夢とその果ての絶望を描いているもので、とうていカタルシスを与えるような
    展開ではなかった。でも。あの最後のカプローニさんとのシーンはとても
    素晴らしかった。あれだけの苦悩と挫折を経てもまだ光は射してくる...
    というあのシーンに涙が止まらなくなりました。

    劇中の堀越二郎が生きた時代をどう描くか。
    背景画一枚、画面の隅にいる群衆の描かれ方にまで心血を注いだ宮さん。
    二郎が生きた時代や空気を活写することで、世界を驚かせたあの名機が創り出さ
    れた過程を描き出す。二郎が生きた現実世界はややもすると重苦しいもの
    でしたが、唯一、飛行場でのテスト飛行のシーンや、ドイツのユンカース社での
    機体の視察などのシーンなど、飛行機そのものの描写がとても活き活きと
    していたのが象徴的でした。
    そうした圧倒的な「宮崎主観」とでもチャカしたくなる凄まじい描写の積み重ねが
    あのラストの荘厳さをかたちづくったのだろうか、と後になってしみじみと
    思いました。

    あとロボッチさんも絶賛の菜穂子さんとの祝言....。
    いや。泣けて泣けて(笑)。
    そういう時代の空気、日本人の在りようをそっと私たちの傍らに置いてくれる
    宝物のような映画。
    今、開催中のヴェネツィア映画祭で「風立ちぬ」がどんな評価を受けるのか、
    とても楽しみです。

  4. ロボトリア | URL | -

    >チョービギナーさん

    コメントありがとうございます。

    宮崎アニメをずっと追い続けてきた人にとっては「風立ちぬ」はたまらない映画だったのだと思います。
    特にチョーさんのようなルパン三世をリアルタイムで見ていた人にとっては!(驚きです!)
    ルパンは夜7時台になってからは生で見ていましたが、初代ルパンは夕方の再放送でしたので・・・

    ボクのようなライトファンでも、
    今回の映画は宮崎さんの生き様の集大成のようなものに思えました。

    >ジブリといえば、ファンタジーというブランドイメージを覆すような
    強い衝動に駆られた作品を創ること。

    良質のファンタジーは、作者のどうしようもない発露をも内包するような作品である。
    ドキュメントを見てボクもそのように思いました。

    >そうした圧倒的な「宮崎主観」とでもチャカしたくなる凄まじい描写の積み重ねが
    あのラストの荘厳さをかたちづくったのだろうか、

    「神は細部に宿る」を、まさに体現している人だと思います。
    彼が第一線を去ったあと、日本のセルアニメ界はどうなるのかと心配しています。

    >今、開催中のヴェネツィア映画祭で「風立ちぬ」がどんな評価を受けるのか、
    とても楽しみです。

    ヴェネツィアで上映さえているのですね。きっと欧州圏の人には理解されると思います。
    なんとなくですけど(笑)

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