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あこがれのミューズとしての富田靖子『さびしんぼう』

2010年06月29日 21:12

富田靖子
なぜか尾道三部作を振り返っていますが、
(テクノじゃないとか言わないの。by姫ちゃん)
ついに完結編です!


映画『さびしんぼう』(1985年)


『アイコ16歳』の熾烈なオーディションを勝ち抜き、
当時のリアルな高校生を瑞々しい存在感で演じ、
鮮烈なデビューを果たした富田靖子は、
本作『さびしんぼう』においては、
どこにもいそうでいない、男の子の理想の女性像、
二役を見事に演じきっています。


一人は黒髪の清楚な、あこがれの対象としての女の子。
もう一人は、そばにいるけど気がつかない、ほんとうの優しさを与えてくれる、
母性を感じさせる、幻影の女の子。

ショパンの『別れの曲』をバックに、
瀬戸内海のオレンジ色の空気の中に佇む、黒髪の富田靖子は息をのむ程美しく、
尾美としのり演じる主人公ヒロキに感情移入せずにはいられません。

「どうか、反対側の顔は見ないで下さい」

富田靖子演じる百合子のこの言葉は、
意味深で、少年ヒロキを残酷に突き放し、現実に向き合えと言っているようです。
なんとも切ないです。

尾道三部作最終章の『さびしんぼう』は、
「痛ましくも輝かしき、わが少年の日々に捧ぐ」と自ら語っているように、
三作の中で最も大林宣彦監督の個人的な思い入れが強い作品です。

十数年前に観たきりのボクは、そのストーリーを明確に思い出せません。
三作の中では、いちばん抽象的で、見る物に解釈を委ねる部分が多い作品のように思います。

黒澤明監督もこの映画に感銘を受けた一人で、当時のスタッフに必ず観るようにと命じたそうです。


『さびしんぼう』には大林マジックというべき映像パワーが満ちています。
もしあなたが、この作品世界に入り込むことができたなら、
痛ましくも輝かしい、あなたの少年時代を追体験できるでしょう。



ピアノオルゴール
これは20年程前、ボクが新婚旅行で尾道に行った際に買った、
ショパンの「別れの曲」を奏でるオルゴール。劇中にも登場してましたね。
今はもう錆びてしまって音は奏でません・・・



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