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Drip Dry Eyes【追記あり】

2012年08月08日 20:34

「Drip Dry Eyes」は、
高橋幸宏のソロアルバム『 Neuromantic(ロマン神経症)』(1981年)の中の1曲。
元々はサンディのアルバム『EATING PLEASURE』(1980年)に収録するために作った曲。
ともに素晴らしい出来。
気怠く、哀感漂うメロディ。思いきりロマンチックで、しかも力強い。
この時代の幸宏さんの充実ぶりを味わえる傑作です。

今日発売の幸宏さんのトリビュートアルバム『RED DIAMOND』にも収録されています。
カバーに挑んだのは、O/S/T with VALERIE TREBELJAHR。
O/S/Tは、小山田圭吾、砂原良徳、TOWA TEIの頭文字。
砂原良徳、TOWA TEIは、YMOに憧れてミュージシャンになった直系のYMOチルドレン。
小山田圭吾は今、YMOのサポートをしていますが、実はどういう繋がりがあるのかボク知りません(笑)

ともあれ、この3人はボクと歳も近く、
モロにYMOの洗礼を受けた世代として、シンパシーを感じます。
だから、「Drip Dry Eyes」を選んだ気持ちがよくわかります。
あの頃のボクらのこの曲への思い入れ、ハンパ無かったよね。

そして、仕上がったカバーも素晴らしい出来映え。
幸宏バージョンとサンディバージョンのいいとこ取りで、巧みに構成。
聴いていて「うんうん、そうだよね、そこいいよね!」と、
思わずうなずきながら聴いてしまう。


ただ・・・
このアルバムの中でもたいへん素晴らしい出来映えなのだけれでも、
こういうトリビュートアルバムでこんなこというのはナンセンスなのだけれども、
どうしても思ってしまう。
原曲は素晴らしかったと・・・


幸宏さんに限らず、教授も細野さんもYMOは、やっぱりケタ違いに凄い人たちだよ。
元々はそれぞれの楽器のプロフェッショナルで、その道を極めたとも言っていいくらいだったけど、
コンピュータ、シンセサイザーで革新的な音楽を創造しようと、
それまでのプレイヤーとしてのスキルを捨てたんだよね。
いや、実際は演奏してたけど、精神としては一度捨て去ったと思うんだ。

それで電子楽器という未知のものと格闘するわけだけども、
悪戦苦闘してるように見えたのは、ほんのわずかな期間なんだよね。

彼らはわずかな短い時間で、コンピュータ、シンセサイザーを完全にものにしてしまった。
冒頭に出て来た、サンディのアルバム『EATING PLEASURE』を聴いてみてよ。
そこに収録された「Drip Dry Eyes」を聴いてみてよ。

http://youtu.be/K1WIhoDAZ8c

すでに達人の域だよ・・・
今聴いても、誰も適わないよ・・・
しかたがないよ、YMOなんだもん。


いろいろ言いましたが、このトリビュートアルバム、
どのアーティストも愛情、思い入れともにたっぷりで、
ホントにリスペクトしている気持ちが伝わってくる素晴らしいアルバムです。
幸宏さん、こんな凄い人だもん。リスペクトされて当然ですよね。

特にTODD RUNDGREN、JAMES IHAの曲目は良かったなあ。
比較的後期の曲なんだけど、これも原曲の良さ、曲としての革新性を、
よく表現していると思いました。





【追記】
アルバムのアート・ディレクションを手がけた信藤三雄氏によるアルバムの予告編的ミュージック・ビデオ






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コメント

  1. チョービギナー | URL | h7JsBsjs

    何てオシャレな還暦祝いだこと。

    ピーター・セラーズ? マルクス兄弟? もう、笑うしかないくらいユキヒロのキャラを
    的確に摑まえた、信藤三雄サンのジャケットワークから、まあ出てくるわ出てくるわ
    の豪華メンツの競演の数々。

    私もこのアルバムのリリースの詳細を知るようになってから、一番聴いてみたい
    と思ったのは、この「O/S/T with VALERIE TREBELJAHR」
    曲が何たって「DRIP DRY EYES」ですもんね(笑)。
    未だに「人生の中での5枚」の中に燦然と輝きつづけるユキヒロの「ニウロマンティック」。
    その中でも「GLASS」「CONNECTION」「SOMETHING IN THE AIR」とかと同じくらい甲乙を
    付けられない位、大っ好きな一曲。

    「DRIP DRY EYES」はあの一度聴いたら忘れられない、シンセによる「リフ」と、
    シャッフルされた限りなくキモチいいあのリズムパターンの相乗効果がキモなんですが、
    さすが、まりん、小山田クン、テイ君のトリオ。あの「リフ」をそのまま残してきましたか!
    そしてヴォーカルはここ数年、ユキヒロが大のお気に入りのLALI PUNAのヴァレリー。
    (私もそのLALI PUNAのことが気になって、今 アルバム「Scary World Theory」を取り寄せ中:笑)
    ワカッテルなあ、キミら。もうニヤニヤがとまらない。そんなカンジです。

    確かに。YMOのスタートは各人がそれぞれのミュージシャンとしてのスキルを一回捨て去って
    コンピュータによる音楽を志向したことから始まりました。
    でもあの3人はその表現にもさっさと見切りをつけ、再び楽器を手にとり始め、
    サンプリング音源との競演、という「Technodelic」というとてつもないアルバムまで
    行き着いてしまう。そして私らファンを置き去りにしてさっさと散開してしまった彼ら。
    それから20数年が経ち、再び楽器を手に取り、ミュージシャンとしてのスキルをむき出しに
    したライブを毎年、ワーハピで披露し始めたYMO。

    先日の「NO NUKES 2012」でも、自分たちの出番が終わっても帰ろうとない多くの
    若手アーティストに渋谷サンが、こんな風景見たことない、と評していましたが、
    単に名前や年季だけではない、現役のミュージシャンとしてリスペクトを今なお集め続けている、
    というところに、あの3人の偉大さを感じずにはいられませんし、そんな彼らのファンで
    ありつづけていることを、誇らしくさえ思えました。

    このトリビュートアルバムを聴くと、オリジナルが聴きたくなる、というのは
    スゴくよく判ります。きっとみんなそうしてるんじゃないかな(笑)。
    それだけオリジナル・バージョンはかけ値なしにスゴいモノだった、ということ。
    最近買ったばかりのiphoneにも、いの一番にBGM、テクノデリック、ニウロマンティックは
    入れてましたしね(笑)。

    あー。まるでブライアン・フェリーもかくや、という雰囲気の「Forever Bursting Into Flame」を、
    まさかのトッド・ラングレンが歌う不思議さ、とか、愛弟子pupaがいじらしいくらいキュートに
    創り上げた「元気なら うれしいね」、おととしのワーハピで「ABSOLUTE EGO DANCE」のカバー演って
    やんやの喝采だったスカパラ 安定の「Bijin Kyoshi...」とか、どうしたの?ステ坊? って
    くらいウリ二つに歌い上げる「Now And Then」とか...。楽しみは尽きないアルバムだわあ、やっぱ。

    P.S.
    そういえば、初回限定盤についてた JAMES IHA デザインのTシャツは、案の定「小さすぎて」
    着られませんでした.....(泣)。

  2. ロボトリア | URL | -

    >チョービギナーさん

    コメントありがとうございます。

    >あの「リフ」をそのまま残してきましたか!

    そう! ボクもその潔さに感激しました。
    ヘンにリミックスで我を通すのではなく、良いものを伝えたいという気概が感じられましたね。

    >でもあの3人はその表現にもさっさと見切りをつけ、再び楽器を手にとり始め、

    そですね。その変わり身の早さというか、フットワークの軽さ、
    新しいクリエイティブのためなら最早シンセさえも手段のひとつにしてしまうという器の大きさ。
    テクノの精神とは何なのかをYMOから教わりました。

    >このトリビュートアルバムを聴くと、オリジナルが聴きたくなる、というのは
    スゴくよく判ります。きっとみんなそうしてるんじゃないかな(笑)。

    ほんとにそうですね。さんざん聴いてきたハズの曲なのに新たな魅力を再発見できました。

    >JAMES IHA デザインのTシャツは、案の定「小さすぎて」
    着られませんでした.....(泣)。

    記念品ということで、額にでも入れておいてください(笑)
    ボクは今回は財政難につき通常盤にしました(;^_^

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