☆短編妄想小説☆「本日休講」

2012年04月26日 19:19

Perfumeが登場する夢を見ようと思っても、
多くの人は、なかなか夢に出てきてはくれないでしょう。
ボクもその内の一人です。
そんなボクは、夜に見る夢をあきらめ、
ぼんやりと白昼夢の世界に浸り、ひとりニヤニヤしているのでした(キ・モ・イ 笑)





4月も後半になると、入学式や新歓コンパなどのお祭りムードも落ち着き、
大学生活のペースも大分つかめてきた。
二浪してやっと入った大学に、ボクのモチベーションは高い。

とはいえ、月曜の朝はやはりツラい。
眠い目をこすりながら通学電車に乗り込む。
大学のある駅に着くと、鮮やかな新緑が目にまぶしい。

ボクの通っている大学は、東京西側の郊外にあり、
武蔵野の面影を残した自然がまだ多く残っている。
木々に覆われた小川沿いの小道を歩きながら、
キラキラと輝く木漏れ日と、やさしい春風を感じていると、
ボクのブルーマンデーな気分は吹き飛んだ。


大学に着き、校門をくぐるとボクは掲示板を確かめた。

まさかの「休講」の張り紙。

「えー、がんばって早起きしたのに…」
軽い脱力と失望。そしてそれとは裏腹に湧き上がってくるhappyな感情。

1現は休講。月曜は2現目は受講していない。
午後まで学校で時間を潰すのはかったるい。
「仕方ない、いったん帰るか…」
来た方向へ振り返り、歩き出す。

すると向こうからあわてて走ってくる女の子が見えた。
同級生の大本だ。

「おー、おっはよー」

大本が明るく、でも若干だるそうに挨拶してくれた。

「おお、おはよう。ちょっと遅刻してるゾ、大本。
…でもご安心ください。本日の1限目、休講でございまーす!」

「え~~~!! せっかく来たろにー」


大本とは予備校時代から同じクラスだった。
だが予備校時代にはあまりしゃべった記憶がない。
ボクもそうだったが、どちらかというと内向的な性格だ。
大学入学を機に、急に明るく活発になった印象だ。

目は大きく、髪は丸っこいショートボブ。
いつも履いているボーイッシュなホットパンツがトレードマークだ。
しかし、最近すっかり女性らしさが出てきた大本の素足が、ボクにはまぶしい。

「えー、どうしよっかなー。気合い十分で来たのに…
ねえ、ろぼっちはどうするの?」

ろぼっちというのは予備校時代に付けられたボクのアダ名だ。
経緯は省略する。

「うーん、とりあえず帰ろうかと思ったんだけど…
そうだ、どっか遊びに行かない?」

唐突だった。
自分でもビックリした。
大本とはそれほど親しいわけではない。
女の子を誘ったのも初めてだ。

「え?」
一瞬、大きな目を見開き、怪訝な表情を浮かべる。

(うわ、ヤヴァイ、しくった~~)

「いいね! 行こう行こう!」

「(え?マジ?やったー♪)そう? じゃ行こう♪」


ボク達は、登校してくる学生たちの流れに逆らい、大学を後にした。
小川の小道を逆戻り。駅まではそこそこの距離がある。

「ねえ、この道、気持ちいいよね。私、気に入っちゃった」

「うん、そうだね。気持ちいいよね」

同じ言葉を返すしかない、気の利かない返事に自分で失望しながら、
ボクは大本の横顔をチラリと見て息を飲んだ。
(え、大本ってこんなに美形だったっけ)

「どこ行く? ろぼっち」

「とりあえず、都心に出ようか」

「そうだね」

「大本、一人暮らし始めたんだよね。もう慣れた?」

「うーん、まあ、ぼちぼちだよ。てへっ」

「…料理とかするの?」

「うん、得意だよ。カレーとか。でも一度も美味しいの出来たことない。フフフ♪」

ぽつりぽつりと会話を交わしながら、木漏れ日の小道を歩いた。

大本の透明な肌をかすめる木々の影が美しかった。

至福の時間だった。

このまま時が止まってくれればいい。
そう強く思った瞬間だった。





(続きは未定:笑)





nbbのっち4:26





※いろんな意味でのブーイング等は一切受け付けません(笑)




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コメント

  1. おとわ しゅな | URL | QFk3YRjk

    お!

    キタキタ~♪
    久々の妄想小説・・・1年ぶりくらいでしょうか?
    ロボッチさんの爽やかさとこの先の展開にドキドキさせてくれる文章は
    読んでいても楽しいです。

    今後の怒涛のストーリーが楽しみです~♪

  2. electrocat | URL | Aiam0OL6

    ははは(^^;)

    なんちゅうストレートな願望妄想なんれすか(笑)
    あれ?そういえばロボッチさんって、パフュに求めるのはカッコ良さだけじゃなかったでしたっけ?
    あれ?

    あれれ?(笑)

  3. shirakata | URL | sM/y3BmM

    え~っ!

    続きはっ、続きはっ(大事なので2回言いました)

    >同じ言葉を返すしかない、気の利かない返事に自分で失望

    これはきっと私のお話ですねっ←


    >でも一度も美味しいの出来たことない

    ロボトリアさんもマニアですねっ←


    続きはっ、続きはっ(大事なので4回言いました)

  4. PPPHIVE | URL | -

    これか―――――っ

    朝から考えてた妄想って(笑)
    まあロボッチの白日夢だから大本の登場も許すとするか(棒読み)

    でも爽やかなスタートですね~
    あ、runちゃん時みたいに一話目から展開や結末を勝手に
    寄ってたかって予想するのはやめといた方がいいですか?(笑)

    しかし相変わらず美味しい所全部持って行きますねw

  5. RM-2 | URL | EIARM17s

    にゃっ!

    たとえ妄想でも、ろぼっちさんの部屋に行って2人でカレーとかやめてもらっていいですか(笑)
    あぁっ、まだそこまでいってなかったですか、取り乱してすみません。w
    なんか読んでてドキドキする文章がたまらないっす。
    いろんな意味で背景描写がリアルなんですよね、いつも。
    とにかく続きを期待してまーす!!

  6. セラミックおじさん | URL | -

    彼女は、実は双子の弟 大本大だった

    そしてロボッチというあだ名の通り、主人公の彼はアンドロイドだった
    そのくせiPhoneにWindowsを入れているのであった
    と言ったようなコメントは書かないわ
    ふぇっくしょん!

  7. 高橋 ブチヲ | URL | -

    何か悔しい

    う~ん、このシチュめちゃくちゃ甘酸っぱいじゃないですか。
    とっても悔しいぞ。ロボッチさんだけメッチャ楽しそう。

    勝手にロボッチ→ブチヲと読み替えよっと。

  8. ロボトリア | URL | -

    >おとわしゅなさん

    コメントありがとうございます。

    しゅなさんへの返信が何度送信しても「不正な投稿」と判断されてしまいます。
    なんで?????(笑)

    えーと、褒めてくれてありがとう! それが言いたいだけなんです(笑)

  9. ロボトリア | URL | -

    >electrocatさん

    コメントありがとうございます。

    はい、願望以外の何物でもありません(笑)

    >あれ?そういえばロボッチさんって、パフュに求めるのはカッコ良さだけじゃなかったでしたっけ?

    え!? あ、え、ボクの深層心理をチクチク追求してはいけませんよ(笑)

    軸足ブレブレの自分がそこにはいます(笑)

  10. ロボトリア | URL | -

    >shirakataさん

    コメントありがとうございます。

    >これはきっと私のお話ですねっ←

    そうですよ。みなさん自分に置き換えて楽しんでくださいね。(笑)

    >続きはっ、続きはっ(大事なので4回言いました)

    連載って、言ってないんですけど~(;^_^
    でも、期待していただけるのは嬉しいです。
    しばらくお待ちくださいね。

  11. ロボトリア | URL | -

    >PPPHIVEさん

    コメントありがとうございます。

    >まあロボッチの白日夢だから大本の登場も許すとするか(棒読み)

    ありがとうございます。
    のっちのちの大御所PPPHIVEさんに許していただければ心強いです(ワライ)

    >あ、runちゃん時みたいに一話目から展開や結末を勝手に
    寄ってたかって予想するのはやめといた方がいいですか?(笑)

    それ、ほんとにやめてください。ほんとに書けなくなります。
    マジです。お願いです。(必死かっ)

    >しかし相変わらず美味しい所全部持って行きますねw

    え? それはこの妄想の内容が、でしょうか?
    それともこの記事の企画自体が、でしょうか?

    どちらにしてもスイマセンでした(;^_^  コンセプトはやり逃げですw

  12. ロボトリア | URL | -

    >RM-2さん

    コメントありがとうございます。

    >たとえ妄想でも、ろぼっちさんの部屋に行って2人でカレーとかやめてもらっていいですか(笑)

    お、それいいですね! いただき!φ(._. )メモメモ  ウソです(笑)

    RM-2さんも是非、ご自分に置き換えて楽しんでみてくださいね♡

    >なんか読んでてドキドキする文章がたまらないっす。
    いろんな意味で背景描写がリアルなんですよね、いつも。

    ありがとうございます。
    過去のいろんな思い出を、頭の中でミックスしているんだと思います。
    なかなか白紙からは描写できないですねー。

    期待しないでお待ちを(^^)

  13. ロボトリア | URL | -

    >セラミックおじさんさん

    コメントありがとうございます。

    そうか!弟だったのかもしれません。
    どうりで実物ののっちよりもボーイッシュだったわけだ・・・

    >ふぇっくしょん!

    はい、この物語はフィクションです!(笑)

  14. ロボトリア | URL | -

    >高橋 ブチヲさん

    コメントありがとうございます。

    あの、これは作り話ですので、あまり悔しがらないでくださいね(;^_^

    >ロボッチさんだけメッチャ楽しそう。

    ほとんど自分の悦楽だけのために書いております。

    >勝手にロボッチ→ブチヲと読み替えよっと。

    はい、それが正解です。    でも、なんか悔しい・・・(笑)

  15. ぷなしめじ | URL | NXXK8szM

    ぶーぶー(´・ω・`)

    のっちとデートなんてずるーい(´・ω・`)
    ぶーぶー(´・ω・`)笑

    続編楽しみにしてます!
    残念で謎なのっちの行動に翻弄されるロボッチ編楽しみにしてます!笑

  16. ヤジオショー | URL | -

    寸止めお見事!

    早く妄想記事をあげろとツイートしておきながらコメントが遅くなり申し訳ありませんm(_ _)m
    スマホで読もうとしたんですが字が小さくて(と加齢者はグチをこぼす)途中であきらめ、PCにてじっくり読んでコメントすることにしたのですが、連夜の寝オチで遅くなってしまいました。

     言い訳はさておき、今回のお話はワタクシの青春が見事に蘇りました。描写が妙にリアルですのでなおさらです。大学までの川沿いの道は私が知ってるあの大学がモデルのような気がして…(でもたぶん違うと思いますが)
    無口でシャイネスな「ろぼっち」君が、ふと同級生を前に一歩踏み出すところなんかたまりませんな、まるで自分が「ろぼっち」君になったようでドイマギしてしまいました。
    そしてまた、「さぁこれから二人の進展やいかに…」っていうところで「続く」ですからねぇ、これは続編に大いに期待です。
    できれば、週1回連載で4話完結にしてもらえると5月いっぱい楽しめますのでよろしくお願いします。(なんという自分勝手な読者じゃ~)(笑)

  17. ロボトリア | URL | -

    >ぷなしめじさん

    コメントありがとうございます。

    ぶーイング受け付けませんよー(笑)

    やっぱり続編ありきの流れになってしまった(汗
    一話完結にすべきだった(笑)

    >残念で謎なのっちの行動に翻弄されるロボッチ編楽しみにしてます!笑

    ああ。やっぱりろぼっちくんは翻弄されてしまうのでしょうか?
    気になりますね!←(もはや他人事)

  18. ロボトリア | URL | -

    >ヤジオショーさん

    コメントありがとうございます。

    スマホはたしかに字ちっちゃいですよね。
    ボクとしても出来れば記事はPCで読んで欲しいと思っています。
    行間や改行、写真の大きさなど考えているつもりなので・・・
    ですから、コメントは遅くなっても全然気にならないです。もらえるだけでありがたいです。

    >大学までの川沿いの道は私が知ってるあの大学がモデルのような気がして…

    お。もしかして当たっているかも。実在の場所をモデルにしています。
    ちなみにPerfumeとも若干関係があります(^^)

    >「さぁこれから二人の進展やいかに…」っていうところで「続く」ですからねぇ、これは続編に大いに期待です。

    結末が思いつかないうちに記事にしてしまったので、結果的に続きを作らねばならない展開になってしまいました。
    去年の「空手道~」で連載ものは懲りたハズなんですけどね~(汗
    気長にお付き合いいただければと思います。

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まとめtyaiました【☆短編妄想小説☆「本日休講」】

最近、Perfumeが夢に出てきて、切ない気分を味わっている人もいるようですが、あの3人が夢に出てきただけでも幸せであると言えるでしょう。多くの人は見たいと思っても、なかなか夢に出てきてはくれません。ボクもその内の一人です。そんなボクは、夜に見る夢をあきらめ、...