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ビートルズになれなかったヒネクレPOP!!「XTC」

2010年06月06日 11:13

ブラックシー


XTC『Black Sea』
(1980年)


奇才アンディ・パートリッジを中心とする
XTCのポップスタイルを確立する
重要な転機となった、4枚目のアルバム。

現在でも、ちょっと変わった音楽を追求したい、
というミュージシャンの口から
必ずその名が出てくるXTC。
誰もが知っている大ヒット曲はありませんが、
まさにミュージシャンズ、ミュージシャン。
その影響力は絶大です。
 

1980年、ピーター・ガブリエルのアルバム『III』において、革命的なドラム音が発明されます。
ピーター・ガブリエル III(紙ジャケット仕様)
ダン、ダン、ダーー!! ダン、ダン、ダーー!!

残響音を思いきり残しながら、一気にぶった切る。
スティーヴ・リリーホワイトプロデュースによる、このアルバムの録音中に、
エンジニアのヒュー・パジャムとドラマーのフィル・コリンズが
偶然作り出したこの「ゲートエコー」または
「ゲートリヴァーブ」といわれるこのドラム音はその後、
80年代を席巻することとなります。


そして、そのスティーヴ・リリーホワイトとヒュー・パジャムのコンビは、
XTCの『Black Sea』にもその手法を持ち込んできます。
もともと大胆で躍動的だったXTCのポップセンスに、
とびきり頑丈な鉄骨を埋め込まれたかのように、
XTCの音楽は俄然強固なものとなりました。

ビートルズフリークであるXTC、特にアンディ・パートリッジにおいては、
曲のなかにビートルズへのオマージュが見え隠れしますが、
いかんせんその一筋縄ではいかないヒネクレたポップセンスで、
いやでもXTCオリジナルへと昇華してしまいます。

もう一人のソングライター、コリン・ムールディングも、
アンディ・パートリッジよりも毎回曲数は少ないですが、豊富なポップスの知識による
親しみやすいメロディの秀逸な曲が毎回、各アルバムに含まれています。


では、『Black Sea』の衝撃的なオープニングを飾るアンディ・パートリッジの曲と、
コリン・ムールディングのポップセンスあふれる名曲を続けてお楽しみください。




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コメント

  1. ngo900jp | URL | Zzi9DAjw

    やっぱBlack Sea

    私のパフュパフュなブログですが、XTCの名も1,2回登場したことがあります。

    よく無人島に行くなら何を持って行くか、という設問がありますが、私が海外駐在するにあたって20枚程のCDを持って行った中にはDavid Bowieは言うまでもないのですが、この『Black Sea』も含まれていました。XTCもアルバムを全部持っているほど大好きです。

    前回の記事へのコメントで3大プロデューサーなどと書きましたが、スティーヴ・リリーホワイトにも強い思い入れがあります。U2の『WAR』に激しい衝撃を受けたからです。曲や演奏、ボーカルが素晴らしいのは言うまでもないのですが、あの硬質でタイトなサウンド、まさにスティーブ・リリーホワイトならではのサウンドだったことがあれだけのアルバムを作り上げていると思うからです。もちろんピーター・ガブリエルやヒュー・パジャムのサウンドも愛聴盤です。

  2. ロボトリア | URL | -

    ngo900jpさん、こんにちは! コメントありがとうございます。

    実際に無人島に行くかの様にCDを20枚選ばれたのですね。
    20枚は難しいですねー。ボクだったら悩みすぎて何も持っていかないかも(^^)

    後期のXTCも貫禄と哀愁が出て来て良いですが、やはり『Drums and Wires』『Black Sea』『English Settlement』あたりが、弾けていておもしろいですね。賛否両論ある『Skylarking』も、ボクは実は大好きです。避けては通れないアーティストです。

  3. ノエルかえる | URL | Io.7.6BE

     こんにちわ、おじゃまします。
     『ブラックシー』は、実は、エレクトリックギターの多彩な音色が最も強い特徴なのではないかと、私は思います。グレゴリーのギターの魅力が発揮されたのだと思います。前作『ドラムズアンドワイアズ』で、ムールディングに焦点が当てられたことに危惧を覚えたパートリッジが、歌の傾向を強引に変えたのでしょう。また、パートリッジは、演奏者を想定して歌を作るので、アンドリュウズがいなくなった直後の『ドラムズ』では、迷っていたのが、グレゴリーという確かな想定が出来たと言うこともあるでしょう。
     そのために、XTC の歌の発展と言うことでは、『ドラムズ』から『イングリッシュセトルメント』は、その延長線上にあるのですが、『ブラックシー』は、やや外れていて、後のデュークスオブストラスフィアの萌芽であったのかもしれない、と今では思えます。
     パートリッジは、ビートルズ以降の歌作家ですから、その影響を免れるわけにはいかないのですけれど、ビートルズフリークではないかもしれません。明らかに、彼はシド・バレット・チルドレンのひとりです。また、彼の旋律には、チャーリー・パーカー風なビ・バップの感覚があります。『ブラックシー』には、ビートルズの音響を取り入れた部分が多く聞かれます。しかし、それは、オマージュと言うのではなく、ビートルズの音、特に「レイン」の和声に、彼が音楽的価値を発見したためだと考えます。「ジスイズポップ!」は、「ハードデイズナイト」の和声ですが。
     このアルバム発表当時、ビートルズ的な音を出すことが、コマーシャルな流行ソングに取って、どれほど致命的なことだったか。60年代のヒップな音がどれだけ恥ずかしいものだったか。XTC の面々に取って、でも、それは、構う問題ではなくて、音が価値あるものかどうかだけだったのでしょう。
     メンバー交代と言う偶然が、そんなことをやらせたとすれば、幸運だったとしか言いようがありません。それに、同じ頃出されたトーキング・ヘッズの『リメインザライト』は、まさに最先端の感だったのですが、今となると、『ブラックシー』の方が瑞々しいと言うのも、不思議なものです。

  4. ロボトリア | URL | -

    ノエルかえるさん、はじめまして!! コメントありがとうございます。

    いや~、XTCに関しての深い見識、知識、愛情、すべてボクよりも上であると、一瞬で理解いたしました。ノエルかえるさんのような方に当ブログの記事を見つけていただいて大変光栄であると同時に、知識の浅さを見抜かれたようで恥ずかしいかぎりです。
    どうか一音楽ファンの思い出話としてご容赦いただけないでしょうかm(_ _)m

    >  このアルバム発表当時、ビートルズ的な音を出すことが、コマーシャルな流行ソングに取って、どれほど致命的なことだったか。60年代のヒップな音がどれだけ恥ずかしいものだったか。XTC の面々に取って、でも、それは、構う問題ではなくて、音が価値あるものかどうかだけだったのでしょう。
    これは大変興味深い見解ですね。ボクはやや後追いだったので、リアルタイムでの当時の音楽シーンの状況はつかみかねておりました。そして、そんなことはおかまいなしに自分たちが、やりたいことをやるというのは、いかにもXTCらしいですね。

    >  メンバー交代と言う偶然が、そんなことをやらせたとすれば、幸運だったとしか言いようがありません。それに、同じ頃出されたトーキング・ヘッズの『リメインザライト』は、まさに最先端の感だったのですが、今となると、『ブラックシー』の方が瑞々しいと言うのも、不思議なものです。
    名作の誕生には、個人の力量以上にその時の様々な巡り合わせが作用するものなのですね。ホントに不思議です。

    初めて目にする情報満載のコメント、興味深く拝読させていただきました。
    ありがとうございました。

  5. チョービギナー | URL | h7JsBsjs

    うわー、XTCのPVだ。

    これはスゴイ。初めて観ました。「Generals & Majors 」のPVに出てくる4人の将軍(?)のうち、
    0:11あたりに出てくる人、この人ヴァージングループの創設者、「リチャード・ブライソン」
    なんじゃないかなあ。でもあっさりとヴァージンレコードをこの人が売却しちゃったのには
    ちょっとガッカリ。ヴァージンっていいアーティスト沢山いましたよね。

  6. ロボトリア | URL | -

    >チョービギナーさん

    コメントありがとうございます。

    ボクもPVは初めて見ました。
    記事を書くにあたって調べてると、いろいろ新しい発見が有り面白いです。
    チョービギナーさんは、お名前とは裏腹に、なんでもチョーお詳しいですね(^^)

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