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ロボッチ 私の履歴書 Part7

2012年02月03日 19:59

このブログにはこんな自分語りのコーナーもあるんですよー。
完全に個人的な思い出と、自己満足ですが、
こんなやつが、あんなモノが好きだったり、あんな妄想をしたり、
あんなコトを書いてるんだー、と思ってくれると面白いと思いますよ(笑)

もし興味を示してくれる崇高な魂の持ち主の人がいらっしゃいましたら、
カテゴリー「私の履歴書」から過去記事も読んでみてください。

久々のこのシリーズですが、前回に引き続き、またまた高校時代のお話です。



Chapter9「Sさんの思い出」


ボクの高校時代は前にも書いた通り、
昼休み、図書館で太宰治を読むくらい、暗くて超地味ーズだった。
なので、異性とつきあうなどということは、当然のごとく無かった。
ただ、一応、男女共学校だったので、ちょっとした思い出のようなものはある。
これは、そんなボクの、プチ自慢までもいかない、淡い淡いモテキのお話(笑)

高2の頃、Sさんという女子がいた。

取り立てて容姿が良いというわけではない。
どちらかというと、性格も顔もキツめで、じゃじゃ馬的性格だ。
そのつっけんどんな物言いで、男子にはやや疎まれていたと思う。
Sさんとは高1の時も同じクラスだった。だが話した事は一度もない。

高2になってまもなく、クラス会を企画するヤツが現れた。
今でも、あるのだろうか。
居酒屋など学校外に場所を移して、親睦を深めようという趣旨のものである。
ぶっちゃけ飲み会である。違法である。くれぐれも青少年はマネしてはいけない。

今思えば、たいして親しい友人もいないのによく出席したなあ、と思う。
心のどこかで何かを期待していたのだろうか。

居酒屋の座敷、皆めいめいの場所に座る。
ボクの隣にはなぜかSさん。
私服というせいもあるが、皆、校内の時とは違う顔に見えた。
当たり前のように、タバコに火をつけるヤツもいた。
特に不良という類いのヤツではない(昔はいろいろ緩かったのだ←ホント?)

そんな中、ボクは特に話題もなく、ただただコップのビールを飲んでいた。
コップが空くと、となりのSさんがついでくれた。
「あ、ありがとう…」
1杯、2杯、3杯・・・気がつくと7~8杯は飲んでいただろうか。
ここだけの話、家ではたまに飲んでいた。
「○○君、お酒強いね-」Sさんは、驚いた風に話しかけてきた。
なんと答えたかは記憶がない。

宴もたけなわになると、皆、自分の場所から移動し、
それぞれの小グループに別れて盛り上がっていた。

ボクはI君というYMOなど少し音楽的趣向の合う男と、
Sさんと、その友達のとてもおとなしい女子、Kさんの4人で飲んでいた。
Sさんと、Kさんも音楽好きだった。特に洋楽。
ミュージックライフなどを愛読していたクチだ。
ボクは洋楽にはそれほど明るくはなかったが、
それでも当時はデビッド・ボウイにハマっていたし、
ベストヒットUSAくらいは見ていた。
ボクの口からそのような単語がでると、
Sさんも、Kさんも「へー、以外~」と驚いていた。
ひとしきり洋楽の話で盛り上がったと思う。

クラス会は、思いのほか楽しく出席して良かったと思った。
その後も2~3回はあったと思う。


ある日、学校でクラスの委員長的なものを選ぶ会があった。
シラケ世代と呼ばれたボクたちである。当然、立候補する者はいない。
推薦できる人を募ったがこれも挙手する人はいない。
仕方が無いので、進行役は、ランダムに当てていくわけだ。
一人、二人と、候補者の名前が挙げられ、黒板に書かれていった。

Sさんが当てられた。
「えー、私、○○君しかわからない…」

ボクの名前だ。

おいー!!
ウソだろー。寝耳に水であった。
書記は平然と黒板に名前を書いた。
その後、無記名投票によって委員長は決定したが、
当然ボクは票を集めることはなく済み、胸をなでおろした。

記憶がおぼろだが、Sさん自身も別の委員に推薦され、
半ば無理矢理させられそうになったが、彼女はかたくなに固辞した。
だがその委員は誰もなり手がいなく、更に強く薦められていたが、
やがて彼女は、やや大きな声で、
「私、出来ないんです! 帰ってから弟たちの夕食を作らないといけないの!」
皆、それ以上は追求しなかった。

単なるじゃじゃ馬娘だと思っていたクラスメイトは、
何か見てはいけない一面を、垣間見てしまったようだった。


彼女のキツい性格。それは何かを懸命に守るためのものだったのかもしれない。


そういえば、彼女自身は活発でキツい性格だったが、
仲良くしている女の子たちは、皆、地味でおとなしい子が多かった。
どこか頼りになる彼女を慕っていたのだろうか・・・



体育祭。ボクは嫌いだった。
というより、学校の行事全て嫌いだった。
普通に教室で授業を受け、先生の話はうわの空で、教科書に落書きしたり、
なにか空想を膨らませてぼーっとしている方がずっと好きだった。
おかげで成績は最悪だった。

その体育祭の昼休み。
弁当を食べ終え、皆、中庭の芝生の上でワイワイはしゃいでいる。
ジャージ姿。授業は無い。ハレの日の非日常感に、皆浮き足だっている。
ボクもなんとなくその場に影のように溶け込んでいる。
楽しくはないが、目立ちたくもないのだ。

写真部が行事記念のスナップ写真を撮っている。
皆、ピースサインに笑顔でフレームに収まっていた。

ボクは斜に構えてその光景を見るとは無しに見ていた。

そのとき、

グイッーと、ボクの腕を引っ張る者がいた。

Sさんだ。

あれよあれよと、Sさんはボクの体を、自分の方へと引き寄せた。

そしてボクの腕をぐるりと自分の首に回した。

「撮って、撮って!」

パシャリ!

Sさんとの2ショット写真。

「いいな、いいなー!」
周りの他の女子がはやし立てていた。
(え? 何これ? うらやましいってこと? 俺ってそんなに人気あるの? いや違うか…)

恥ずかしいというより、一瞬の出来事にわけがわからなかった。

その後、体育祭の写真が廊下に張り出され、
Sさんはその写真を購入した。
校内でその写真を買ったのは、Sさんただ一人だったと思う。

ボクはSさんに対して特別な思いもなかったし、
照れもあったのか、購入しなかった。

だがその写真は、今でもハッキリと覚えている。
ボクは腰が引けて、なんともだらしない苦笑いで写っていた。

今、思えば買っておけば良かったと後悔している。

ボクの高校時代の、
たった1枚の、女子との2ショット写真なのだから・・・(笑)




Sさんは、卒業後、英会話の専門学校へ入学した。
今頃、通訳としてバリバリのキャリアウーマンになっていたりするのだろうか?












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コメント

  1. RM-2 | URL | EIARM17s

    懐かしい

    クラス会 とか、酒とか、タバコとか、いろいろと“緩かった時代” の 雰囲気が懐かしいっス。w
    「学校の行事全て嫌いだった」って・・なんかわかる。私もそーだったかも。  
    でも文化祭ではバンド組んでウルトラボックスとかやってましたが。ぜんぜん空気よまずに(笑)
    2ショット写真は、買ってないところが なんか純文学ちっくなのだとおもいました。 

    (^^) 大貫妙子さんのこの曲すきでした♪「CARNAVAL」「夏色の服」も。 過去曲イイですよね!

  2. リニアモーターボーイ | URL | mggyZOgk

    深イイ

    久しぶりのコーナー復活ですね。
    読んでいてなんか切なくなってきましたよ。

    >Sさんが当てられた。
    「えー、私、○○君しかわからない…」
    ボクの名前だ。
    この部分から察すれば多分、ロボッチさんに気が有ったことは
    確かでしょうね。
    でもこの頃の男子なんて女の子の気持ちなんて
    分からなくて当然ですよね。
    しかも我々new wave好きには…(違うかな?)

    僕にも思い出す女性が数えるくらいですがいます。
    今、いいお母さんになっているのかなぁ。
    なんて思ったりします。
    ロボッチさんはタ~坊を見る度にSさんの事、思い出すのですか?

  3. ロボトリア | URL | -

    >RM-2さん

    コメントありがとうございます。

    やっぱり緩かったですよね。お店もコチラが大学生と言えば、入れてくれました。
    明らかに高校生なのに(笑)
    ウルトラボックスやってたんですか!すごい。
    そんなセンスのいいバンド、ウチの高校にいませんでしたよ。

    写真はやっぱり買うのは恥ずかしかったですよ(;^_^

    > 大貫妙子さんのこの曲すきでした♪「CARNAVAL」「夏色の服」も。 過去曲イイですよね!

    「じゃじゃ馬娘」は、もうギターのイントロがね。70年代のシティポップ感ありありで、
    大好きです。ター坊の真っすぐなボーカルも心地いいですね♪

  4. ロボトリア | URL | -

    >リニアモーターボーイさん

    コメントありがとうございます。

    >でもこの頃の男子なんて女の子の気持ちなんて分からなくて当然ですよね。
    しかも我々new wave好きには…(違うかな?)

    おっしゃる通り、我々new wave好きはそういう方面に関してはホントに鈍感だったと思います(笑)
    あと、ガツガツするのは格好悪いみたいな美意識がありましたよね。
    その感覚のおかげで、相当チャンスを逃してしまったと後悔しています(笑)

    >ロボッチさんはタ~坊を見る度にSさんの事、思い出すのですか?

    いえ、文中に「じゃじゃ馬娘」ということばを使ったので、この曲を思い出しました。
    懐かしくて甘酸っぱい雰囲気が記事にあってるかなぁと思いまして(;^_^
    ただ、この頃のター坊のつり目具合が、Sさんの雰囲気と当たらずとも遠からずです(笑)

  5. チョービギナー | URL | h7JsBsjs

    うわー、たまんないその瞬間。

    ちょっと強引だけどイヤじゃない。むしろちょっとウレシイくらい。
    Sさんのそういうカラっとした「男気」のあるところ、誰かさんに似てますよね?
    と、そんなところでロボッチさんののっち推しのルーツと、勝手に想像をする私(笑)。

    おお、ここで「じゃじゃ馬娘」かあ。
    「ミニヨン」ですよね。瀬尾一三さんと教授がアレンジをやってて、そのどちらも大好きでした。
    この「じゃじゃ馬娘」はその当時のリンダ・ロンシュタットあたりのアメリカン・カントリーロックの
    フレーバーがあって、このあとの初期の竹内まりああたりに引き継がれてくカンジがするんですよねえ。
    「横顔」だし「海と少年」だし「突然の贈り物」だし。久しぶりに「ミニヨン」、
    引っ張り出して聴いてみるかなあ(笑)。

  6. ロボトリア | URL | -

    >チョービギナーさん

    コメントありがとうございます。

    Sさんとのっちとは全く似ても似つかないのですが、
    こういう強引な展開はキライではないですね。まあ、今になって言えることですが・・・(笑)

    「ミニヨン」、完全にヨーロピアン路線に行く直前ですよね。
    なるほどアメリカン・カントリーロックのフレーバーですか。さすがチョーさん、
    勉強になります。「横顔」「海と少年」「突然の贈り物」・・・
    今でも歌い継がれている名曲ばかりですよね(^^)

  7. runrun1006 | URL | v8QjPvAY

    うむ

    ロボッチさんの学生時代のエピソードは、決してクラスの中心ではなくそこからは外れた存在であるんだけれども(失礼)、その思い出自体が悲しいというわけではなく、逆に愛おしく、懐かしいという愛で溢れている感じを受けます。
    だから読んでいてなんと言いますか、心地良いというか、思わずニヤリとしちゃう感じなんですよね。
    何言ってるのかよくわかんなくなってきたのですが、写真に写った腰がひけてだらしない苦笑いの高校生ロボッチさんの姿をしてしまいました。
    もしかして、リア充?

  8. mtst | URL | WU..WH7.

    おかしいな~…

    自分も共学だったのにな~
    クラスは男ばっかで、旋盤とか溶接とかフライス盤とか
    ロボトリアさんみたいな良い思い出なんて何にもないっす(笑)

    これだけ詳細に覚えてらっしゃるって事は高校生活の中で
    飛び抜けた出来事だったんでしょうね~。

    学生時代にどう過ごしたかって
    その後の人生にスゴく影響するんじゃないかって
    今更ながらに感じる今日この頃です。

  9. ゆりこ | URL | -

    こんにちは

    うわぁ――・・・甘酸っぱいっ。

    文系男子高生のそっけない感じ・・・本当は内心ドキドキなくせに。

    ディテールまで鮮やかに覚えているほどキュンな出来事なのに写真は買ってないし(笑)
    でも何十年たってからこーやって文章にしたためちゃったりして!

    イイですね~微笑ましいですね。

    クラス会、あったあった!
    昔はゆるっゆるでしたね~(笑)今じゃ考えられないですね。

    このシリーズ、好きです!

  10. ロボトリア | URL | -

    >runrun1006さん

    コメントありがとうございます。

    冴えない高校生活を送ってきましたが、否定はしたくないんですよね。
    今、思い出せば冴えない日々もなぜか愛おしく思えます。時が浄化してくれたんでしょうね。
    そこを読み取るrunちゃん、さすが読書家ですね♪

    >写真に写った腰がひけてだらしない苦笑いの高校生ロボッチさんの姿をしてしまいました。

    すいません、意味がわからないです(笑)

    >もしかして、リア充?

    もっと、行動力があったら相当なリア充の可能性がありますね。
    しかし、歴史にもしもはありませんね(おおげさ)

  11. ロボトリア | URL | -

    >mtstさん

    コメントありがとうございます。

    >クラスは男ばっかで、旋盤とか溶接とかフライス盤とか
    ロボトリアさんみたいな良い思い出なんて何にもないっす(笑)

    それはきっと女子の絶対数が少ないからでしょう。
    確率論から言って致し方ないんじゃないでしょうか?(←フォローしてるつもり)

    >これだけ詳細に覚えてらっしゃるって事は高校生活の中で
    飛び抜けた出来事だったんでしょうね~。

    きっとそうなんでしょうね。
    しかしこれが最大のイベントだったのかと思うと複雑です(笑)

    >学生時代にどう過ごしたかって
    その後の人生にスゴく影響するんじゃないかって
    今更ながらに感じる今日この頃です。

    思いますねー。もっと遡って幼少時代の過ごし方から、
    なんらかの影響があると思います。

  12. ロボトリア | URL | -

    >ゆりこさん

    コメントありがとうございます。

    >文系男子高生のそっけない感じ・・・本当は内心ドキドキなくせに。

    多分そうだったと思います。そのドキドキを認めたくないヒネクレ野郎だったみたいです(笑)

    >ディテールまで鮮やかに覚えているほどキュンな出来事なのに写真は買ってないし(笑)

    人生にそう何度もあることじゃないのに、アホですね。その時の自分を叱りたいです。

    >でも何十年たってからこーやって文章にしたためちゃったりして!

    あらためてそう言われると、めっちゃキモいですね。
    なんなん? なんなん?自分! キモい!!(笑)

    >クラス会、あったあった!
    昔はゆるっゆるでしたね~(笑)今じゃ考えられないですね。

    ゆりこさんの時代でもありましたか! 今はやっぱりないんですかね。
    ぱみゅぱみゅさんがテレビで言ってましたが、今は高校生がカラオケで普通にオールとか
    しちゃうそうです。ゆるみ方の質が変わってきたんでしょうかね。

    >このシリーズ、好きです!

    ありがとうございます。これからもキモくてすいません(笑)

  13. 履歴書の書き方 | URL | -

    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

  14. ロボトリア | URL | -

    >履歴書の書き方さん

    コメントありがとうございます。

    拙い個人的な思い出記事を、お褒めいただき恐縮です。
    まだシリーズは続くと思いますので、
    また見ていただければ幸いです。

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