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クリスマスの夜に「銀河鉄道」を想う

2011年12月25日 15:36

YMOの方々が手がけた映画音楽で、一般的にもっとも有名なのは、
やはり教授の「戦場のメリークリスマス」でしょうか。

でも、ボクは細野さんの「銀河鉄道の夜」も負けず劣らずだと思います。
と言うよりも、個人的にはこちらの方が好きです。




宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」には個人的な思い出がありまして・・・
中一の夏休みの宿題の読書感想文の題材に、ボクはこの「銀河鉄道の夜」を選びました。
で、夏休み明け後、クラスの中でなぜか最優秀賞的なものに選ばれたのです。
クラスの中という小さな世界ですが、そういったものに選ばれた事が今まで無かったので、
とても嬉しかったのですが、どこか違和感を覚えていました。

今、思えば、あれは別にボクの感想が素晴らしかったワケでもなんでもなく、
物語の中の、幻想的な描写を巧みに引用し、感想文の体を取り繕ったのが、
功を奏したのではないかと思っています。つまり「銀河鉄道の夜」自体の作品力によるもので、
優秀作品になるのは、この題材を選んだ時点で決まっていたのです!
あれ? 謙遜になってない?(笑)
冗談はさておき、それくらいこの作品は、ディテールの表現や、
独特の語り口に、とても想像力を刺激される作品です。

とは言え、一見やさしい語り口に、童話のような親しみを覚えるのですが、
実は、非常に深淵で、哲学的な世界を表現しています。
ですから、中一のロボッチがその意味を理解していたとは思えず、
先のような推論に行き着くわけです。(今でも理解している自信はありません:笑)

また、この作品は未定稿のまま、宮沢賢治が逝去されたため、
研究家の間でも様々な解釈が行われているそうです。
その事が、よりこの作品の深淵さや、神秘性を増しているのでしょう。


孤独で貧しく、純真な心を持つ少年、ジョバンニは、
親友カムパネルラとともに、銀河鉄道に乗り、様々な出会いの中で、
本当の幸福について考えます。

クリスマスの夜に、ジョバンニやカムパネルラと一緒に、
北十字やプリオシン海岸を旅するのも、わるくはないでしょう。






「僕もうあんな大きな暗の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。」
~ジョバンニの台詞







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コメント

  1. RM-2 | URL | EIARM17s

    素晴らしいサントラですよね

    ロボ様! なんと中一当時からすでに文才があったとは! うらやましい~っス(´∇`)
    ところで、私もこの「銀河鉄道の夜」のサントラは今でも時々聴きますよ。
    「戦メリ」(教授)「四月の魚」(幸宏さん)も大好きですが、細野さんの「銀河鉄道」が1番好きかな。
    真夏の吉祥寺でロードショー上映 観ましたが、絵の美しさと音楽の素晴らしさにやられました。
    賢治が大好きで、ますむらひろしさんの猫漫画は「ガロ」時代から読んでて、ホソノファンですから(笑)
    たしか、細野さんのおじいさんがタイタニック号と縁がある人(生還した日本人乗客)で、銀河鉄道の夜にもこの豪華客船事故をモチーフにしたシーンがあるし、かなり感情移入して作られたように思います。
    「プリオシン海岸」とか「ジョバンニの透明な哀しみ」とか・・もう泣けるほど名曲ですよね。

  2. ゆりこ | URL | -

    こんばんは

    「銀河鉄道の夜」儚くて美しくて好きです。夏に読みたくなりますが、クリスマスもいいですね~!冬の星座をたどりたくなった!

    むかーし、新潮文庫夏の100冊のCMで宮沢りえさんが朗読してたんですよね。

    「あのさそりのようにみなのさいわいのためなら100ぺん焼かれてもかまわない」(すみません適当です)

    この部分だったと思うのですが。すごく印象的でした。

    映画音楽なら坂本龍一さんの「シェルタリングスカイ」が好きです!!
    内容にぴったりの、すっごく悲しい曲でした。

  3. セラミックおじさん | URL | -

    ラッコの毛皮猟から帰ってみれば…

    名盤ですね~ 「ケンタウルスの星祭り」

    俯瞰で村の石畳の模様が描かれていますね~ 美しいですね~

    鎮魂歌のオルゴール 悲しかったですね~

    細野晴臣氏の素晴らしい才能が大きく開花された作品ですね~

  4. ロボトリア | URL | -

    >RM-2さん

    コメントありがとうございます。

    いえいえ文才なんかではなく、記事にも書いた通り、あらすじをたくさん引用して、
    ちょっぴり感想を書き加えるという、手抜き読書感想文の典型なんですよ。お恥ずかしいです(;^_^

    >「戦メリ」(教授)「四月の魚」(幸宏さん)も大好きですが、細野さんの「銀河鉄道」が1番好きかな。

    三者三様の特徴があって、どれも素敵な作品ですよね。ボクは「四月の魚」も捨て難いです。

    >真夏の吉祥寺でロードショー上映 観ましたが、絵の美しさと音楽の素晴らしさにやられました。

    ボクは有楽町マリオンの朝日ホールで、同じく感銘し、2回も観に行っちゃいました。
    ますむらひろしさんの猫漫画は知らなかったので、なんで猫なのか不思議でしたが、
    観ているうちに、違和感は無くなってきましたね。
    このサントラは夜にしみじみしたい時にぴったりです(笑)

  5. ロボトリア | URL | -

    >ゆりこさん

    コメントありがとうございます。

    夏でも冬でもぴったりですね。どちらの「夜」もロマンチックです(笑)

    >むかーし、新潮文庫夏の100冊のCMで宮沢りえさんが朗読してたんですよね。

    なんとなく覚えています。その台詞も有名ですね。
    懐かしいので調べてみました↓

    「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」
    「うん。僕だってそうだ。」カムパネルラの眼にはきれいな涙がうかんでいました。

    んー、素晴らしいですね(T_T)

    「シェルタリングスカイ」もいいですね!
    「ラストエンペラー」よりも教授の良さが発揮されていたように思います。



  6. ロボトリア | URL | -

    >セラミックおじさんさん

    ジョバンニのお父さん、お帰りなさい(笑)

    どの曲も、エキゾチックな雰囲気があって、
    でもどこの国か、わからなくて、独特の世界を創り出していましたね。
    細野さんの懐の深さを思い知った作品でありました!

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