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二十世紀の至宝「あがた森魚」

2010年05月28日 20:17

1972年、林静一の漫画「赤色エレジー」をモチーフとしたデビューシングル『赤色エレジー』
鮮烈に登場したあがた森魚は、大正、昭和のロマンティシズムを彷彿とさせる独自の世界観で、
オリジナリティあふれる音楽活動を展開させていきます。
あがた森魚
80年代に入ると、一転、ニューウェイヴ・バンド、
ヴァージンVSとして、TVアニメ「うる星やつら」
の主題歌「星空サイクリング」
などを発表。

80年代後半には、タンゴの世界に接近。
本職のタンゴ歌手もうならす高度な歌唱方で
2枚の傑作アルバムをリリース。

90年に入るとワールドミュージックにまで
視野を広げるなど、絶えず挑戦しつづけ、
吉井和哉、元ちとせなど多くのアーティストに
影響を与えています。

活動は音楽にとどまらず、映画監督として『僕は天使ぢゃないよ』『オートバイ少女』他。
文筆業やCMのナレーション、最近では連ドラ「ウェルかめ」にも出演するなど、
その独特のキャラクターをいかした役者としても活躍しています。

今日は長く、そして多岐にわたる、あがた森魚の音楽活動の中でも特に重要な作品であり、
彼自身のすべてをかけ、全精力をつぎ込んだと思われるこの作品を紹介します。
永遠の遠国
『永遠の遠国』

オリジナル版は1985年。
8年の歳月をかけ制作されたLP3枚組の超大作です。

細野晴臣やムーンライダーズ、大貫妙子、矢野誠ら強力なサポート陣を
得ながらも、自主制作限定版という形にならざるを得なかったのは、
レコード会社としては、セールスが見込めず、採算が合わない、
と判断したのでしょう。
逆説的に言えばこれほどあがた森魚の世界観が
純粋に詰め込まれた作品も他になく、一切の妥協を排した、
先鋭的な作品であり、世に出たことが奇跡でもある一品です。

作品世界としては、彼自身のルーツともいえる小説家 稲垣足穂の世界をベースにした
大正・昭和のノスタルジーへの尋常でないこだわり、現代社会との決別、
「どこでもないどこか」への旅立ちの郷愁などをテーマとしています。

永遠の遠国の歌  永遠の遠国(二十世紀完結篇)

『永遠の遠国』は86年にダイジェスト版『永遠の遠国の歌』としてCD発売されます。(写真左)
漫画家 鈴木翁二の絵をあしらったアートワークはたいへん美しく、
『永遠の遠国』の魅力に触れるにはこれでも十分であったのですが、現在では入手困難です。

その後2000年に『永遠の遠国(二十世紀完結篇)」としてLP未収録も含めた
完全版が発売されますがこちらも入手困難です。(写真右)


90年前半くらいに「プラネッツ・アーベント」と称して、
池袋サンシャインシティのプラネタリウムでコンサートをしていた時期があります。
一度見にいきましたが、満天の星空を眺めながら聴くあがた森魚の歌声は、
たとえようもなくロマンと郷愁に満ちて、夢心地の空間を生み出していました。

あがた森魚の世界は一度ハマると、とても居心地がよく、
ともするとモラトリアムに陥ってしまう危険な領域でもあるので、
少年時代の憧憬をテーマにしたものも多いのですが、
分別ある大人の音楽でもあります。


下の動画は『永遠の遠国』より「水晶になりたい」
(詩・曲:あがた森魚 編曲:ライオン・メリィ)

あがた森魚版「歌うたいのバラッド」とでも申しましょうか。名曲です。
雰囲気ある動画をUPしてくれた方に感謝しつつ紹介します。




このベスト盤に『永遠の遠国』から「水晶になりたい」を含む3曲が収録されています。
20世紀漂流記/あがた森魚ベスト
あがた森魚
キティMME (2001-05-23)
売り上げランキング: 74224
おすすめ度の平均: 5.0
5 あがた森魚再入門、または21世紀少年少女の皆様へ
5 濃縮”あがた”100%アルバム
5 あがたワールド
5 かきぴーroomより(ココログ)
5 つのる思いで、はち切れるあがた森魚氏の歌。




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コメント

  1. ngo900jp | URL | Zzi9DAjw

    ktkr

    あがた森魚の中で最も好きなアルバムです。私は二十世紀完結篇も買ってしまいました。しっとりした曲もあるし、胸に迫るような曲もある本当に良いアルバムです。

    Perfumeブロガー仲間にもおすすめしたことがあります。

  2. ロボトリア | URL | -

    Re: ktkr

    ngo900jpさん、こんにちは。コメントありがとうございます(^^)

    さすがですね~共感してもらってうれしいです。
    「いとしの第六惑星」「スターカッスルの星の夜の爆発」・・・名曲揃いですね。

    二十世紀完結篇に分厚いブックレットが付いてますよね。
    ボクはすべてには目を通していないのですが、あれをみると、もはや狂気ともいえる二十世紀への愛情にあふれて「聖なるオタク」といった感じです。

    あがたさんはヴァージンVSやタンゴとかにもいい曲がたくさんあるので、また記事にしたいと思っています。

  3. marumi | URL | -

    はじめまして

    私のブログへも来てくださいましてありがとうございます。
    池袋の「プラネッツ・アーベント」は私も一度(いや二度か?)行きましたよー。独身の頃は自分の自由で動けて良かったなぁー。

    あがたさんのことを丁寧に書いていただけて私も嬉しいです。(別に関係者とかでなく、単なる一ファンなんですけどね(笑))
    今後ともよろしくお願いします。

  4. ロボトリア | URL | -

    marumiさん、こんにちは。ようこそいらっしゃいました!!

    ボクは、今はmarumiさん程の熱心なファンではないのですが、たまに思い出して聴いてみると、やっぱり唯一無二だなと感じます。帰ってくる場所みたいな・・・

    あがたさんにハマったのは実は妻のほうが先でして、昔ファンクラブ(永遠製菓?)にもはいっていて、あがたさんたちと北海道スキーツアーにいったりしてましたよ^^
    同じファンである漫画家の谷川史子さんとも一時ちょっとだけ仲良くさせてもらってたみたいです。あがたさんは女性ファンのかた多いですよね。独特の色気があるのでしょうか、知性をともなった・・なんとなくわかります^^
    その後ボクもハマり、P-modelのことぶき光さんと組んだ雪山ブラザーズや雷蔵のライブは何回も見ました。ライブのあがたさんは熱くてカッコいいですよね。「風立ちぬ」とか胸につきささり大好きでした。

    また遊びにいらしてください。お待ちしてます。

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