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例えてPerfume その21

2011年06月24日 20:30

「夏の味覚限定」~過ぎし日の叙景。




かしゆか→甘味処のかき氷
かき氷

いつもおばあちゃんとお団子を買う、なじみの甘味処。
今年も「氷」と書かれた筆文字の旗が揺れている。
おじさん、ねじり鉢巻で汗をかきかき、かき氷機の、大きなハンドルまわしてる。
シャリシャリシャリシャリ・・・
白いお山に、真っ赤なシロップかけて出来上がり。
甘くて、冷たくて、美味しくて・・・
長い黒髪の小さな女の子。
黒めがちなお目目を輝かせ、うれしそうに食べている。
「美味しいかい? 有香ちゃん」
「うん!おいしいよ、おばあちゃん」
「ゆっくり、お食べ」
「頭いたぁ~い」
「ほらほら言ったでしょうに。うふふふ」
目を細くして孫を見守るおばあちゃん。
「ごちそうさまでした!」
「毎度あり~」
おばあちゃんの日傘に隠れた女の子。
ゆらゆらゆれる陽炎の道に、小さく小さく消えてった。





あ~ちゃん→縁日の綿菓子
綿菓子屋台

夕暮れの神社の境内は涼しくて、真昼の暑さがウソのよう。
今日は年に一度の夏祭り。
あんず飴、薄荷パイプ、金魚掬いに、型抜きも・・・
軒を連ねた屋台を覗き込む、みんなの顔は優しそう。
ガガガガガガガ・・・・・
発電機の音も気にせず、ずっと綿飴機を見つめている、ポニーテールの女の子。
グルグル、フワフワ、グルグル、フワフワ・・・
小さな雲が生まれてくるよ。どんどんどんどん膨れてくるよ。
不思議で不思議でたまらない。
「欲しいかい? 綾ちゃん」
「うん!」
顔より大きな綿菓子を、口を大きく開いてほおばる女の子。
「美味しいかい?」
「うん。あのね、お口の中で消えちゃった」
「あははは、不思議だね。さあ、いこうか」
「うん!」
手をつなぐ、おとうさんの大きな手。
綿菓子のように柔らかくて、優しくて。





のっち→海の家のラーメン
海の家

「彩乃ー! もういい加減に上がって来なさーい。お昼ご飯よー!」
「はーい!」
小麦色に焼けた、浮き輪をつけた女の子。
大きな目をリスのようのクリクリさせて、海から走ってやってきた。
バスタオルで女の子をくるむおかあさん。
頭をガシガシ拭いている。
「ラーメンでいいわね」
「うん!」
よしずで日差しをさえぎれば、潮風は思いのほか涼しくて。
い草のゴザはざらざらと、砂にまみれる海の家。
小さなテーブル水着で囲んで、家族めいめい過ごしてる。
しょう油ラーメン出来上がり、
この塩辛さ、スープの辛さか、海水の辛さか・・・どっち!
遊び疲れた小さな体に、ラーメンのいつもの味が染み渡る。
「ごちそうさま~。また海に行っていい?」
「ちょっと待ちなさい。日焼け止め塗るから」
甘~いココナッツの匂いの日焼け止め。
「水中眼鏡もつけなさい」
「え~、ゴム臭いからやだ~」
夏の海、いろんな香りがいっぱいだ。






あくまで個人的見解です。異論は認めます(笑)
夏休みの宿題「詩を書いてみよう」のコーナーでした(^_^)







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コメント

  1. mtst | URL | 4NAAWyVE

    なんででしょう

    ちょっと泣けます。
    どの話も家族の愛情を感じるからでしょうか。
    特にあ~ちゃんの詩の「グルグル、フワフワ」のあたりは小学生の時の教科書を読んでいるような気分になりました。

    象徴的な部分がカラーになっている画像が印象的です。

    異論なんてありませ~ん。

  2. runrun1006 | URL | -

    正直言って

    今回の例えてPerfumeは、あまり例えてるわけではありませんが(笑)、個人的には一番好きな作品です(もう、作品って言っちゃうよ)
    子供の頃の懐かしい感覚がアラフォーのおっさんによみがえりました。特にのっちの海のとこがたまんねぇっす(^^)
    正直言って、こんな作品見ると悔しいです(笑)さすがロボッチ。

  3. 神戸の空 | URL | -

    ♪あ~、夏休みぃ~っ!♪

    ですね!

    ゆかちゃん偏、あ~ちゃん偏、のっち偏...。どれを読んでも懐かしくて×2...。
    いいですねぇ~。ほっこりさせて頂きましたm(__)m

  4. RM-2 | URL | EIARM17s

    素敵なオムニバス×3!

    いいですねぇ・・ロボ様ワールドに引き込まれます。
    なんか、良質なオムニバス短編映画を観せられたような気分になりました。(^^)

    三つのお題と3人の雰囲気もなんとなくマッチしてて納得です。

    ロボ様、静かな温泉街で つげ義春さんのように “ シブ美しい ” 原稿をあっためてきたのでしょうか。

  5. ロボトリア | URL | -

    >mtstさん

    コメントありがとうございます。

    子どもの目から見た家族の温かさっていいですよね。
    子ども自身は当たり前過ぎてその温かさに気付く事は無くて、
    こうして大人になるとその温かさが理解できて身に沁みるんでしょうか。

    >グルグル、フワフワ」のあたりは小学生の時の教科書を読んでいるような気分になりました。

    教科書の匂いにも郷愁を感じます。当時は嫌悪感しかありませんでしたが(笑)

  6. ロボトリア | URL | -

    >runrun1006さん

    コメントありがとうございます。

    ようやく作品と認めてくださいましたね。光栄です(^^)/

    >子供の頃の懐かしい感覚がアラフォーのおっさんによみがえりました。特にのっちの海のとこがたまんねぇっす(^^)

    アラフォーもアラフィフの海の思い出も似たようなもんでしょうか。
    もう一度あの頃の感性で海に行ってみたいですね。
    ただただ思い切り遊んでいれば良かった子ども時代、最高に楽しかったです(´⊆`*)

  7. ロボトリア | URL | -

    >神戸の空さん

    コメントありがとうございます。

    子どもにとって夏休みは、かけがえのない思い出をつくる大事なイベントですね。
    見るもの、経験するもの、みんな大切な懐かしい思い出に変わっていきます(^^)

  8. ロボトリア | URL | -

    >RM-2さん

    コメントありがとうございます。

    いやいや、ありがたいお言葉恐縮です(;^_^

    >静かな温泉街で つげ義春さんのように “ シブ美しい ” 原稿をあっためてきたのでしょうか。

    たしかに地方に滞在すると、郷愁的なものに心が振れやすいですね。
    お察しの通り、タイトルの「過ぎし日の叙景」の“叙景”は、
    つげさんの「海辺の叙景」から拝借しました(^^)

  9. poncho | URL | -

    心にしみます。

    コンクリートだらけになった今では、風情もあったもんじゃないです。
    海の家には最近行ってないですが、ラーメンが美味しくなりすぎていないか心配になってきました。

  10. ロボトリア | URL | -

    >ponchoさん

    コメントありがとうございます。

    かつての等身大の夏の風情は大切にしたいですね。
    海の家のおやじがラーメンを研究しだしたら終わりですね(笑)

    海と太陽と潮風と人の温もりが、最高の調味料ですから(^^)

  11. 噛みの子 | URL | -

    懐かしき情景

    お久しぶりです。
    まさか妄想まじりで展開するとは。さすが師匠です。
    素敵な文章でした。情景が目に浮かびます。何か香りまで漂ってくるようです。
    お嬢ちゃんたち、今年は浴衣を着てお祭りに行けるのかな?行かせてあげたいなぁ(^^)

  12. ロボトリア | URL | -

    >噛みの子さん

    コメントありがとうございます。

    お褒めいただきありがとうございます。
    えっ?ボクはいったいなんの師匠なんでしょうか。もったいのうございます(;^_^

    >お嬢ちゃんたち、今年は浴衣を着てお祭りに行けるのかな?行かせてあげたいなぁ(^^)

    デビューして年頃になってからは、なかなかプイベートで浴衣や水着を着るのは難しいでしょうね。
    なので、ついつい子どもの頃の懐かしい妄想になってしまったのかも・・・(^_^)

  13. きなこ | URL | -

    すごい!

    進化してますね~
    物語だ~
    そしてとっても懐かしい。
    80年代も後半生まれのPerfumeに懐かしさを感じ、
    ほっとするのは、なぜでしょうね(^^)きっと私だけではないはず・・

    このシリーズ、本当に好きですよぉー
    ルリビタキダヨォ♪

  14. ロボトリア | URL | -

    >きなこさん

    コメントありがとうございます。

    進化と感じてくれましたか~、嬉しいです(^^)
    言葉のリズム感などもっと詰める余地はあるんですけどね、
    何ぶんせっかちなもんで(;^_^

    >80年代も後半生まれのPerfumeに懐かしさを感じ、
    >ほっとするのは、なぜでしょうね(^^)きっと私だけではないはず・・

    同年代の子たちと比べても、妙な落ち着き感はありますよね。
    黒髪へのこだわりなど、親御さんの影響も大きいでしょうね。
    まあ、なによりも人としての純朴さにほっとするんですよね(^^)

    >このシリーズ、本当に好きですよぉー

    ありがとうございます。そう言っていただけると本当に励みになりますo(^-^)o
    また新しい展開を模索中です。いつになるかは未定です(笑)

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