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『100,000年後の安全』とは

2011年05月27日 21:11

先週、会社を半休を取って、今話題のドキュメンタリー映画を見てきました。
平日の午前中にも関わらず客席は半数くらい埋まっていました。
今、見ておきたい映画です。


画像をクリックすると公式サイトに飛ぶみたいです。
映画『100,000年後の安全』

安全な状態になるまで、10万年かかると言われている原発から出る高レベル放射性廃棄物。
フィンランドに建設中の、その高レベル放射性廃棄物の最終処分場、"オンカロ(隠された場所)"と
呼ばれる施設に、世界で初めてカメラが潜入したドキュメンタリー作品です。
フィンランドでは、固い岩盤を掘削し地下500メートルに、まるで地下都市のような巨大な施設を、
自国の原発から出る放射性廃棄物の最終処分場として作る事を計画。
正式に運用されるのは2020年を予定しています。
果たして10万年間も安全に人類が管理できるのでしょうか?
当事者たちに問います。


以下、ネタバレ含みます。




この映画でいちばん興味深かったのは、この危険きわまりない巨大施設の存在を、
何万年もの先の未来の人たちにどう伝えるかという議論です。
数十年、数百年単位ならきっと伝承されるでしょう。
しかし、万年となると話は別です。
途中、氷河期がおとずれるという説もあります。

生き残った未来の人たちにどう伝えてゆくのか?
看板を立てる?  何語で? 
世界主要六カ国語で表示するという案もあります。

いやいや、未来ではすべての言語が消失している可能性もあります。

そこで図案です。
絵によって直感的に理解させるのです。
ここは危険だから近づくなと、決して掘るなと。
単純化したイラストで表示するのです。
それならきっとわかりますね。これで一安心です。

いやいや、ちょっと待て。

想像してみてください。
今もし、とある森林の奥深く、数万年前の看板とおぼしきモニュメントが発見されたら・・・
そこの地下には何か得体の知れないものが埋まっているらしい・・・

世紀の大発見です。

掘るっしょ。
絶対掘るっしょ。
好奇心の固まりである人間は何が何でも掘るっしょ。


そこで、あえて未来の人たちには知らせない方がいいという議論もあります。
作った事を教えません。看板も何も立てません。

つまり無かったことにするのです。

気付きさえしなければ安全という事です。

・・・そ、それでいいのでしょうか?

万が一、気付いちゃったらどうすんの?

このあたりに地下都市でも作んべか~ゆうて、地下を調査したら何やら巨大施設の影が・・・

掘るっしょ。
絶対掘るっしょ。
以下リピート・・・


映画の中でいろんな人が、いろんな意見を述べていますが、
全員に共通しているのは、「先のことは、わからない」ということ。

つまり、こういうことだと思います。

これは未来の人間にツケをまわした、壮大な問題先送り施設ではないかと。
10万年という現実感のともなわない事業を、おおまじめに語っている人々がどこか滑稽に見えます。
そんな施設が実際に建設されているという事実。


10万年もの長い間、放射性廃棄物を貯蔵しておこうという発想自体が、
人間が手に負えない「核」というモノを扱う不条理さを象徴していると思いました。


文明とは何か。人間の幸福はどうあるべきか。
そんな事を深く考えさせられる映画でした。


重いテーマを扱ったドキュメンタリーですが、
監督はコンセプチュアル・アーティストでもあって、
映像はとても美しく、音楽にクラフトワークの「放射能」を使用するなど、
なかなかにスタイリッシュです。









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コメント

  1. mtst | URL | WU..WH7.

    地元では上映してない…

    田舎って悲しい(苦笑)

    サイト見ました「10万年間保持されるように設計されるという。」って部分が引っかかりました。
    「設計」は完璧でもそれ通りに「施工」がちゃんとされるかです。
    原子炉だって同じ事だと思います。
    所詮は人間のやる事ですから、完璧は無いでしょうし、今生きている人がいなくなれば不具合が起きようが分からない事ですもんね。
    ちょっと調べてみたら縄文時代からで1万年なのだそうで…10万年保持なんて僕には無責任な言葉に感じます。

  2. ロボトリア | URL | -

    >mtstさん

    コメントありがとうございます。

    単館から始まりましたが、今や北海道から沖縄まで上映館は広がっているようですが・・
    全都道府県ではないですね。

    >「10万年間保持されるように設計されるという。」って部分が引っかかりました。

    もう、テキトーとしか思えないですね。10万年保証付!と言って誰が信用するでしょうか。
    ぶっちゃけ「後は野となれ、山となれ」ということでしょう。悲しいですね。

  3. セラミックおじさん | URL | -

    他人事ではないですわな

    北海道幌延深地層研究センターについて
      原子力発電所から出る使用済燃料から、燃料としてまだ使えるウランとプルトニウムを回収した後に残る高レベル放射性廃棄物を、最終的に地下深い地層中に処分することは、国の基本方針となっています。(←いつ誰が決めたの?)
    (独)日本原子力研究開発機構の幌延深地層研究センターは国の研究機関として、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発として地層科学研究や地層処分研究開発を行うことにより、地層処分の技術的な信頼性を、実際の深地層での試験研究等を通じて確認することを目的に設置されました。(←つまり、埋めちゃうってこと?)
    幌延深地層研究センターで行う高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発は、地球科学の幅広い分野にわたるものであり、学術研究などにも広く寄与するものとして、幌延町では地域経済の活性化やマチづくりへの利活用を積極的に進めていきたいと考えています。(←でた!地域活性化 マチづくり という悪魔の囁き)

  4. ロボトリア | URL | -

    >セラミックおじさんさん

    コメントありがとうございます。

    う~ん、お役所の文章はどうしてこうも読みづらいのでしょうか。
    漢字多い、持って回った物言い・・・読む人の気力を萎えさせるのが目的としか思えません。
    地域経済の活性化ということは、やはり莫大な交付金が支払われるのでしょうね。
    原発のように。 事故の前には、たしかタレントさんが地層処分のTVCMやっていたような気がします。

  5. ayaka | URL | yD6IxOi.

    2011☆月食 と のっチラリズム

    皆既月食…関東は雲ひとつないオールヌード; いえ、快晴でした。

    丸でなく球体、とても近い!月。  地球を汚染しても、月に移住すれば良いと思った人の気持ちが分かった気がした。  (今や宇宙ゴミとの衝突の方がリスキー

    (寿司も安全な食品なら良し・・

    昨年の話ですが;

  6. ロボトリア | URL | -

    >ayakaさん

    コメントありがとうございます。

    月食は神秘的でしたね。
    太陽と月のような、表と裏でも良好な関係を築きたいものですね。

  7. ayaka | URL | yD6IxOi.

    携帯できる電源  (振動で充電

    非常時に備え、日常にも備えて安心。

    とにかく、電線や屋内配線に頼らない 携帯可能な小型電源の備えが必要です。


    以下、ニュースからコピペ


    ポケットに入れて歩行の振動で発電 「nPower」発売
    2012.10.5 14:00 (1/2ページ)
     ポケットに入れておくと振動で発電できる「nPower PEG」。ついに一般販売が開始された。


     ポケットに入れておくと振動で充電できる「nPower PEG」(日本語版記事)が発表されてから2年、ついに一般販売されることになった。

     nPower PEGのPEGとは「personal energy generator(パーソナル発電機)」のことだ。中身は、ウエイト(おもり)、スプリング、誘導コイルとバッテリーでできている。携帯した人間が動くと、おもりが上下して発電し、内蔵バッテリーに電気が蓄えられる仕組みだ。

     nPower PEGにはUSBケーブルとmicro USBアダプターが付いており、夜のジョギングや、山にハイキングに出かけたりした後は、たまった電気を各種機器に移すことができる。「iPhone」や「iPod」のユーザーはアダプターを別途購入する必要がある。






    top - Technology - News

    Otarky Chair:エネルギーを生み出すロッキングチェア

    ロッキングチェアに座りながら読書をしているとき、同時には何もできないと思うかもしれない。しかし、未来は、日常の隙間を利用することにある。イスラエルの学生が発明した椅子は、スマートフォンを充電し、直接家電製品にエネルギーを供給することができる。美しいデザインに隠れたテクノロジーが、日常により浸透していく日は遠くないだろう。



    http://wired.jp/conference/

  8. ロボトリア | URL | -

    >ayakaさん

    コメントありがとうございます。

    へー!いろんなアイディアがあるもんですねー。
    小さな発電の積み重ねはバカにできないですからね。
    これからの新技術やイノベーション、さらには新しい産業におおいに期待しています。

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