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この世で一番キレイなもの

2011年03月01日 23:08

いい人がいい仕事をする。
いい人がいい音を出す。違うかな。
たとえば、料理がおいしい店は、店の人も感じがいい。
感じの悪い店は、結局は、料理もまずい。
性格のいい女の人だけがいいを持っている。

――早川義夫


少し前の「並べてみた」シリーズの中にこっそり混ぜたこのCD。

この世で一番キレイなもの

一部の暗黒方面の方々から反応をいただきましたが(笑)あらためて取り上げたいと思います。
早川義夫さんは60年代後半に活躍した伝説のバンド、ジャックスの中心人物です。
「堕天使ロック」「ラブ・ゼネレーション」「からっぽの世界」などの曲があります。
当時はあまりに人間の内面をえぐるアングラ的な世界観を展開していたため、
セールス的には振るわなかったようですが、一部の人たちからは熱狂的な支持を得ていました。
遠藤ミチロウさんや、ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんなど、
強く影響を受けたと公言するミュージシャンは多いです。
解散後に長い時間をかけて評価を高め、
今では誰もが認める不動の地位を築いています。

セールスの振るわなかったジャックスは、アルバム2枚を出して解散に追い込まれます。
その後早川さんはソロアルバムを1枚出した後、
1972年には完全に音楽の仕事から離れ、川崎市内に早川書店を開店します。

早川書店?

そうです。

町の
普通の
本屋のおやじさんになったのです。

1994年に電撃的な復帰を遂げるまで、実に23年間音楽活動を停止していたのです。

この間の早川さんの心境はどのようなものであったのでしょうか。
人並みはずれた創造性をもつ早川さんのような人が、作品を発表できる機会がないということは
どんなに辛いことだったのでしょうか。それとも、音楽のことはキレイサッパリ忘れて
本屋のオヤジとして第二の人生を歩んでいたのでしょうか。

復帰後、早川さんはこのように語っています。

歌をやめた時、僕はいつか、たとえば五十か六十歳で、また歌を歌いたいと
漠然と思っていた。そうしなければ自分が終わらない気がしたのである。
歌いたいことがあるから歌う。歌いたいことがないなら歌わない。
それが歌ってることなのだ。声を出さなくとも歌は歌える。
僕は歌わなかった二十年間、実は、眠っていたのではなくて
「歌っていたんだね」と思われるように今歌いたい。


――アルバム『ひまわりの花』より



復帰した直後のTV出演で、
早川さんはジャックスの往年の名曲「からっぽの世界」を披露します。
ゲストで呼ばれていたムーンライダーズの鈴木慶一さんは、
スタジオに響き渡るその魂の歌声を聴いて
思わず涙したそうです。



1994年の復帰後、第1弾のアルバム『この世で一番キレイなもの』よりタイトル曲。






この世で一番キレイなもの
早川義夫
ソニーレコード (1994-10-21)
売り上げランキング: 17946


ぼくは本屋のおやじさん (就職しないで生きるには 1)
早川 義夫
晶文社
売り上げランキング: 331167




早川さん関係のCDを並べてみました。ダークな人と呼ばないで(笑)
早川義夫他
タタミがよく似合うね。




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コメント

  1. kazz | URL | -

    うたと向き合う

    歌は歌のないところから聞こえてくる。
    --- 「ラブゼネレーション」より ---
    シンコーミュージック刊
    ISBN4-401-61399-6

    何だか何も書くべきことがない気がします。

    一言だけ。
    89年発売の"JACKS CD BOX"は、解散後の再発盤で初めて「からっぽの世界」が収録されたものでした。
    「これでようやく全てと出会うことができる…」と、正に万感胸に迫る思いでした。

  2. セラミックおじさん | URL | -

    かっこいいことは、なんてかっこ悪いんだろう

     そして、かっこ悪いということは、なんてかっこいいことなんだろう…

    詩人というのは生きていることが歌なんですよね…  

    それにしても…畳…

  3. ororon | URL | VV.rCrK2

    ジャックスのアルバム

    持っていました 今はどっかにいっちゃったけど
    「マリアンヌ」とか「時計をとめて」いい曲でしてね

    あと、ちょっと前、土曜日の新聞の別冊で早川さんが紹介されていました 
    お客が4,50人入る会場をまわって歌っているとのこと 去年、ヒカシューを見るため今池TOKUZOに行ったときも思ったけどどう詰め込んでも40人も入らない 
    こんな少ない人数でも、ミュージシャンってやっていけるんだと思いました

  4. ロボトリア | URL | -

    > kazzさん

    コメントありがとうございます。

    >何だか何も書くべきことがない気がします。

    早川さんに対してのリスペクトがうまく伝わっていれば良いのですが・・・

    >89年発売の"JACKS CD BOX"は、解散後の再発盤で初めて「からっぽの世界」が収録されたものでした。
    「これでようやく全てと出会うことができる…」と、正に万感胸に迫る思いでした。

    ボクが持っているCDは「音蔵シリーズ」というもので92年発売のものでした。
    早川さんが復帰しなければ一生聴かなかったかもしれないです。

  5. ロボトリア | URL | -

    > セラミックおじさんさん

    コメントありがとうございます。

    > 詩人というのは生きていることが歌なんですよね…

    早川さんは若い奴らの生意気な顔を見るのが嫌で、早くおじいさんになりたくて
    本屋を開業したそうです。そして本当のおじいさんになりかけた時に、
    また歌が歌いたくなって復帰したそうです。自分にどこまでも正直な生き方に憧れますね。

    > それにしても…畳…

    しつこくてスイマセン(;^_^ でも今回はタタミが合っていると思いました。

  6. ロボトリア | URL | -

    > ororonさん

    コメントありがとうございます。

    > 「マリアンヌ」とか「時計をとめて」いい曲でしてね

    たまに60年代のモノクロのドキュメンタリーなんかのBGMに使われたりするんですけど、
    当たり前ですが、はまり方が尋常じゃないです。なんかスゴいです。

    > お客が4,50人入る会場をまわって歌っているとのこと

    早川さんのHP見たんですけど、精力的にまわっているようですね。
    新宿ゴールデン街のバーで10人位を相手にマイクなしでやった事もあるとか・・・

    >こんな少ない人数でも、ミュージシャンってやっていけるんだと思いました

    想像ですが、けっこう厳しいとは思います(笑)

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