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UTAUコンサートで感じたこと

2010年12月11日 23:45

10日の金曜日は、大貫妙子 & 坂本龍一のUTAUコンサートに行ってきました。

国際フォーラム

会場は東京国際フォーラムのホールC。
周辺は様々なクリスマスイベントで盛り上がっていました。
この日、コメント欄でいつも良くしていただいているチョービギナーさんも来られていました。
事前に席番号を教えていただいていたので、開演前にご挨拶することができました。
チョービギナーさん、ダブルのスーツを着てらして胸には黄色のカーネーション(マジで)
予想通りダンディな方でした~。ボクより年上だと思いますが思ったよりお若く、
ちょっと可愛らしい印象もありました(失礼!)。
終了後、またお話する約束をして、自分の席へ。


ボクは3階席でした。
前から3列目。結構傾斜があります。
前後のスペースが結構狭いです。
ですのでかなりステージを見下ろす感じです。

「あれ、なんかちょっと恐い……」

今まであまり感じた事は無かったけど、自分、少し高所恐怖症かも(笑)
開演になると演出効果のため、客席は真っ暗になります。

utauステージ

舞台はスポットライトでぼんやりと照らされた大貫妙子と坂本龍一のみ。
場内水を打ったようにシーンとしています。
咳をするのも憚られるくらい。
なんだこの緊張感。

「うう、帰りたい…」

自分でもびっくりしたのですが、そんな思いが頭をよぎりました。
演奏が始まってもこの緊張はほぐれませんでした。
このクラシックコンサートのような空気、ちょっと苦手かも。


何でだろう。

二十歳くらいの時、大貫妙子さんのアコースティックライブを
サントリーホールで観たときは、心底感動し、
生涯でもベストに入るコンサートだと思いましたし、今でも思っています。
自分が歳を重ねた今、尚更感動出来ると信じていたのですが、
何か自分の中で逆行しています。
これは、上手く説明できません。
くれぐれも言っておきますが、これはボクの超個人的な感覚であり、
コンサート自体は大変素晴らしいものに違いありませんでした。


1曲終わるごとに、おしゃべりの時間になります。
ああ、ここでやっとほっとしました。
坂本さんの冗談まじりの軽薄なおしゃべり。
大貫さんがあまり笑わせるなとストップをかけます。
長年の信頼関係がにじみ出た、かけあいに心がようやくほぐれました。
坂本さん、ほんとに丸くなられました(エラそうにすいません)。
YMOがごく自然に再始動をしたのも納得できます。


淡々とステージは、今回のコラボアルバム『UTAU』の曲を網羅する形で進みます。
中盤で大貫さんが退場され、坂本さんのピアノソロのコーナーがありました。
「シェルタリングスカイ」とか演奏してくれました。


コンサートが進むにつれ、徐々にボクの雑念もとれてきたのですが、
場内が意外と寒く、ずっと上着を着たままでした。立って踊るわけでもないので、
身体が温まらず、ちょっとトイレに行きたくなり、後半また雑念が湧いてきました。
尾籠な話で恐縮です(笑)


演目が終わり、アンコール。
坂本さんの「戦場のメリークリスマス」の後、
二人とも非常に愛着がある曲ということで「色彩都市」をやってくれました。
これはボクも大好きな曲です。
今回のUTAUコンサートはしっとりとしたバラード系がほとんどなので、
こうした明るくリズムのある曲はほっとします。


2回目のアンコール。
本編ではやらなかったので予想してましたが、
名曲「風の道」でした。


はじめての場所
静かな街
ここであなたは
おおきくなる

庭さきに いま
錆ついてる
自転車がある
息を秘めて……



涙がにじんできました。
ボクはここでようやく感動が決壊したのです。
遅いですね(笑)


今回良かった曲は、
「夏色の服」「色彩都市」そして「風の道」
そう、すべて1982年にリリースされたアルバム『Cliche』収録の曲です。
やっぱりボクはあの頃のヨーロピアン3部作を含めた大貫妙子さん、いちばん好きです。

とは言え、大貫さんはまだまだ声の艶は健在で、
日本屈指のボーカリストであり、ソングライターです。
坂本さんは言うまでもなく、希有な天才作曲家でありピアノ奏者でもあります。

このふたりが繰り広げた名演奏は、まさに「至宝」という言葉が似合います。
しかしそれを十分に受け止めることができなかった、
自分の未熟さを感じたコンサートでもありました。

(おわり)





聴けば聴く程味がある!究極のモノトーンの世界。
未聴の方は是非。

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すいません。やっぱりオリジナルにはかなわないと思います。
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コメント

  1. チョービギナー | URL | -

    「思ったより若く、ちょっと可愛らしい? キャー!!!」(←バカ:笑)

    本当に金曜日はお目にかかれて嬉しかったです。有難うございました。さすがにカーネーションはヤリ過ぎ、
    とは思いましたが思いがけずドキドキ感UPで、何やら「初デート」のようなテンションになってしまい、
    今思い出すと恥ずかしい限りです。かえってロボトリアさんにご迷惑をおかけしていなかったか、
    と思うと申し訳なくて。

    でもそれ位、嬉しかった。家に帰ってもテンションは上がりっぱなしで、家内もつける薬なし、
    といった風で、そんなに楽しかったんだ、と笑われてしまいました。
    ハイ。私にとっても10ン年振りのター坊のライブ。本人達も話していた通り、このツアーが二人でがっぷりと
    組んでやる初めての試みだった、とのこと。久々に聴いてみてすぐに感じたのは、教授のピアノが
    すごく多彩になっていたこと。ニュアンスの硬軟織り交ぜたタッチ、和音の中に坂本色、としか
    言いようのない音を繰り出すユニークなプレイ。
    何より「UTAU」という今回のタイトルはヴォーカルのター坊の為だけにあるのではなく、教授のピアノも
    自由度が増し実に奔放に歌っていた、ということ。

    「戦メリ」「シェルタリング・ザ・スカイ」といったお馴染みの曲もことごとくそのプレイスタイルが
    変わっていた。それもすごく嬉しかった。そしてロボトリアさんもおっしゃっていた「色彩都市」。
    ピアノ一台のみの演奏の筈なのに、その中にはっきりとバンドサウンドが聴こえてきた。今までライブで
    聴いてきた「色彩都市」の中でもピカイチの出来だったように思えるのです。あの「色彩都市」という
    曲はつまるところ坂本龍一という人が生み出す「グルーブ」がキモだったんだ、と気付いた次第。

    あと、お会いした時にも話したのですが、「3びきのくま」の「すべては流砂のなかに消えていく」
    という歌詞に見事に呼応した、粒子の渦の中に明滅する歌詞のインポーズがひたすら美しかった!!
    同じインポースでもドームの「VOICE」とずいぶんニュアンスが違うものだ、と感心をしました。
    そうですね。私は当日後で一緒させていただいた会社の同僚と観ていたのですが、3階という高さゆえに
    つぶさに観ることが出来た、背景のスクリーンと、教授のピアノ・ター坊のいたマイク周辺がシンクロを
    続けるほの暗い映像の奥ゆかしさ、のようなものが終始心地良かったです。
    ひたすら静謐なステージでしたが、自分でも少しビックリする位集中していました。シアワセでした。

    それから教授とター坊のつきあいの長さ、のなせる技とでも言うべき独特のトークの味わい。
    互いに認め合ってるからこそ出てくる、可笑しみ。のようなもの。でも慣れあい、という感じとは
    明らかに違う一種はりつめた感じもありましたね。

    そう言えば「新しいシャツ」は演らなかったんですね。あと今度のアルバム収録曲「a life」は
    私が大好きだったラストエンペラーの「Rain (I Want A Divorce)」を思い出させてくれますね。
    ホントに素晴らしいライブでロボトリアさんにお目にかかれて良かったと思ってます。
    これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

  2. kazz | URL | -

    WOWWOW録り損ねました

    うわぁ録画予約し忘れ…あぁ。
    チケット取ってなかったのでせめてテレビでと思ってたのに。

    > 二十歳くらいの時、大貫妙子さんのアコースティックライブを…(略)

    これ、私も当時地方公演で見ました。
    ピアノが確かフェビアン・レザ・パネでしたね。

    あの時は包み込むような音。
    今回は「沈黙の次に美しい音」。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/ECM%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89

    そう、ECMからリリースされていたとしても不思議ではないほどです。

    アルバムを聴いて、今のあの二人のコラボだからこそ出せる音/出すべき音と思いました。

  3. ロボトリア | URL | -

    > チョービギナーさん

    コメントありがとうございます。

    迷惑だなんてとんでもない。おかげで楽しい時間を過ごすことが出来ました。
    ネットを通じて知り合った同じ趣味趣向を持つ人と、リアルに対面出来るのはいつも興奮します。

    コンサート存分に楽しまれたようですね。おっしゃる通り教授のピアノは
    表現力豊かでまさに「うたって」おりました。
    「3びきのくま」良かったですね。ハヤブサの事を歌っているとは知りませんでした。
    改めて歌詞を読み納得しました。

    「新しいシャツ」聴きたかったですね。「横顔」も。
    ボクはポップスとしての曲を、アコースティックで表現する方が好きみたいです。

    終演後の会食は楽しいひとときでした。同僚の方とも、過去に同じクルマ(ROVER 200)に
    乗っていたことが判明し驚きました(笑)
    またお会いできる日を楽しみにしています。
    こちらこそ、これからも、よろしくお願いいたします。

  4. ロボトリア | URL | -

    > kazzさん

    コメントありがとうございます。

    WOWOWは再放送もあるかも知れませんよ。
    これだけの貴重なコラボですので、今後DVD化の可能性もあると思います。

    アコースティックライブはピアノ+弦楽四重奏団によるもので、弦楽器の響きにも
    魅了されましたね。本当に夢心地でした。

    今回はおっしゃる通り「沈黙の次に美しい音」という表現がぴったりです。
    ピアノ1台で歌う大貫さんは、ほとんどアカペラに近く、
    よく音程がとれるものだと感心しました。
    教授がきまぐれでアドリブを入れます。
    教授「きちんと歌う大貫さんはさすが」
    大貫「いや大変ですよ。耳をこんなに大きくしてます」
    みたいなやりとりがありました。

    究極にストイックで、水墨画を観ているような感覚に陥りました。
    ですので聴く側にもある程度、素養を要求されるのかもしれません。
    kazzさんのように、芸術に造詣のある人ならきっと満足できるコンサートだと思います。
    ボクはまだまだ子どもだなと思いました。
    好きな食べ物は「カレー」と「ハンバーグ」「ミートソース」です(笑)
    でもそれなりに楽しみましたよ(^^)
    あとからじわじわくる感じです。

  5. Buchousan(wakasa991) | URL | -

    3階の前の方は

    昨日のWOWOWでのライブ見ました。
    確かに3階の前の方は確かに恐そうでした。
    ライブですが、ツアーで回を重ねた事もあって
    かなり2人ともいい感じでしたね。
    教授のアドリブに対して大貫さんの
    ボーカルが全くぶれないところも
    そごいなーって思いました。
    私が見たのはツアー初日でしたので、
    2人とも少し硬かったような気がします。
    アドリブはありませんでした。
    (教授トークのマイペースは変わりませんが)

    放送ですが、がっちり録画しました。
    放送画質で録画したのでぎりぎり1枚のBD-Rに入らない。
    DLディスクにして、Perfumeドームライブと一緒のディスクに
    収めました。現在最強ディスクになりました。(笑)

  6. ロボトリア | URL | -

    > Buchousan(wakasa991)さん

    コメントありがとうございます。

    回を重ねるごとにこなれてきてるのでしょうね。
    教授はかなり自由に弾いているように見えました。

    > DLディスクにして、Perfumeドームライブと一緒のディスクに
    収めました。現在最強ディスクになりました。(笑)

    すいません、それ1万円で譲ってもらえないでしょうか?(笑)

  7. ngo900jp | URL | Zzi9DAjw

    WOWOWスタート割

    Perfume目当てでWOWOWのスタート割に入った私ですが、UTAUコンサートも
    見ることができたので、結果的にはお得でした。ほかにもクラシコ
    (バルサvsRマドリー)もやってたのですが、こちらは録りそびれました。
    しかし、ドラマの「幻夜」を見始めてしまい、当分やめられないという
    策略に陥れられました。

    さて、ピアノのみの伴奏というのを見るのも久しぶりで心地よかったです。
    また教授のいつ弾いても「戦メリ」になってしまうという「戦メリ」などを
    ピアノでゆっくり聞いたのも久しぶりで、脳内にα波が満たされました。

  8. ロボトリア | URL | -

    > ngo900jpさん

    コメントありがとうございます。

    策略にはまりましたね(笑)
    でもUTAUコンサートもいいタイミングで放送してくれましたね。

    現場で臨場感、緊張感は代え難いものではありますが、
    家のリビングでゆったり見るというのもまた格別ではないでしょうか。

  9. きなこ | URL | -

    私は全然詳しくないので、違う視点からコメントさせていただくと、

    人間って本当に丸くなったりいい意味で変わったりますね、
    って最近思います。
    若いころには叶わなかったことが
    ごく自然な流れで出来たりするってことがあるんだな~
    って思います。

    なんの話じゃって感じですけど、すみません^^ゞ

    そうそう、セイキマツは土曜日でした(笑)

  10. ロボトリア | URL | -

    > きなこさん

    コメントありがとうございます。

    いい具合に歳はとりたいですよね。
    ただ老けるだけでは悔しいじゃありませんか!(笑)
    瞬発力は無くなっても、あまり遠回りせずに済んだりとか……
    まだまだ難しいですが(;^_^

    > そうそう、セイキマツは土曜日でした(笑)

    ダンナさんは割とほったらかしですか?(笑)

  11. electrocat | URL | Aiam0OL6

    よかったですね!

    「色彩都市」と「風の道」をやってくれて(*^_^*)
    僕もClicheが一番好きです。

    ちょうど今の妻と付き合っている頃によく聴いていて、コンサートも行きました。
    なので、聴くと当時を思い出して、優しい気持ちになれます(笑)

    今回のUTAUはライヴで放送したんでしょうか?
    先日帰宅したら妻が「大貫妙子のコンサートやってたから観ちゃったぁ」と言っていたので・・・
    その妻の声も優しく感じました。

  12. ロボトリア | URL | -

    > electrocatさん

    コメントありがとうございます。

    時間がたって思い出すと、やはり素晴らしいコンサートだったなと思います。
    「風の道」はほんと心に染みます。

    UTAUはWOWOWで生中継されました。
    猫さんと奥様とのほのぼのとした会話が垣間見えました。
    音楽は幸せを運びますね(^^)

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