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1953年・1983年ふたつの『東京物語』

2010年04月29日 23:45

今日は映画の紹介です。日本では1989年に公開されたドキュメンタリーです。


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『東京画』
ドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースが、1983年東京滞在中に敬愛する小津安二郎監督の
痕跡をもとめて、ゆかりの人物にインタビューをしたり、目にとまったものを淡々と記録してゆきます。
ヴィム・ヴェンダースはこう言っています。
「もしわれわれの世紀が聖なる物にまだ場を与えるとすれば、映画の神殿を建てるとすれば、
私は個人的にそこに日本の映画作家、小津安二郎の作品を置くだろう。」


東京画02 東京画01 東京画03
ヴィム・ヴェンダースは1953年の小津の代表作『東京物語』ような親しみある「東京」とは
変わり果てた1983年の「東京」の風景を否定も肯定もせず、ただただみつめます。
パチンコ屋やゴルフ練習場や食品サンプル工場などを、日本人には思いもよらない視点で、
詳細な解説をしながら映画は進みます。そこから感じとるものは観客にたくしているかのようです。

笠智衆やカメラマンの厚田雄春のインタビューなども敢行し、
果たして彼は小津安二郎の真実に迫れたのでしょうか。


2010年の今、この映画が撮影された1983年もはるか昔です。
現在のこの「東京」に『東京物語』は残っているでしょうか。


ヴィム・ヴェンダースは小津の映画について、こうも言っています。
「彼の映画が常に語るのは、最小限までに削られた方法による同じ人々の同じ単純な物語であり、
それは同じ都市、東京で展開する。」


小津安二郎の映画は画面の隅々まで計算され尽くした水平垂直の構図。真正面の人物配置。
役者には経験に基づく演技はさせず、まるでロボットのようにセリフの抑揚を極力おさえ、
おちょこの上げ下げの回数、タイミングまで指示したといわれます。

少し飛躍しますが、
ボクは小津映画のそんなところに、音楽における「テクノ」との共通項を感じるのです。
一切の虚飾を排したときに、わきでるものにこそ真実が隠されているのではないでしょうか。
小津映画の映像にクラフトワークの音楽を合わせたらおもしろいんじゃないか、
学生時代に夢想したことがありました。

何年か前にNHKで『東京物語』が放映された際、小津ファンということで、
ゲストで文化人の方数名と、お笑い芸人のびびる大木さんが出演されていて、
びびるさんはこう言っていました。
「(東京物語を見たとき)とくになにも事件はおきないんだけれども、何かサスペンスを感じた。」
なかなか鋭い意見だなと思いました。

小津の映画未体験のひとは是非。

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