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『YMO BOOK/OMIYAGE』を今、見てみる その2

2010年04月25日 17:24

OMIYAGE表紙
YMO人気絶頂期に発売された、
現在入手困難な写真集『OMIYAGE』を棚の奥から引っぱりだし、
ちょこっと見てみようのコーナー。第2回目です。

前回はコチラ

第2回目は坂本龍一ロングインタビューのなかから抜粋。
1stアルバム『千のナイフ』について次のように語っています。
――『千のナイフは』YMO結成のコンセプトにも影響を与えたアルバムだと思うけど、つくろうと思ったきっかけは?

坂本 78年ごろかな、そのころがいちばんスタジオの仕事が多くてね。バイトはバイトだと思いながらも、それが仕事になってしまい、バイト以外のことはやっていなかったから、これはいけないと思ってつくった。日雇い労務者というのは使われるだけだから、意思表示したかったんだ。

――どういうことをやりたかったんですか?

坂本 デジタルなテクニックで、イマジナブルな、スクエアじゃない音楽をつくりたかった。辺境とか、第三世界とか、都会的でないものに目を向けたかったこともある。それから音楽に毒を盛りこみたかった。

――コンピュータを使ったのは、あれが日本で初めてですか?

坂本 初めてMC-8を使った。富田(勲)サンも使ってるけど、レコード化されたのはこちらの方が先なんじゃないかな。そのとき松武(秀樹)クンとぼくで、その後YMOなんかで使われる、MC-8の使い方のテクニックをつくっていったんです。

 中略(学生時代からコンピュータで曲をつくるということに触れて)

坂本 まあ、あんまり面白いものはつくれなかったけどね。

――じゃ、非常に無機的な音楽をつくってたワケですね。

坂本 無機的な音楽が好きだったし、ぼくには無機的じゃない音楽をつくるのはすごくむずかしかった。

――でも『千のナイフ』では無機的じゃないものをつくろうとしたワケでしょ?

坂本 人を触発することに目が向いてきたんです。それまでは、人を触発するような音楽は嫌いだった。

――それが変わったのはナゼ?

坂本 やっぱり時代の変化なんじゃないかな。時代の無機性みたいなものが非常にパワー・アップしてきたから、それに対抗するイメージのアナキズムというか、自分の脳のなかに“毒”を開発しなきゃならなくなってきた。

 中略(インタビュアー坂本の話がよく理解できない様子)

――“毒”を盛りたかったっていうところをもう少し説明してくれない?

坂本 “毒”を盛るっていうことは、聴いて楽しいということなんだけどね。ぼくははっきりいって、ポップスをさげすんでいたわけだ。もっと知的な構築物をつくるのが偉いんだと思ってたんだ。だけど、だんだんそうじゃなくて、聴いて楽しいことが大切だということがわかってきた。人を触発するということには、プラスとマイナスの面がある。でもなおかつ“毒”を盛っても触発したいと思った。

――それは自己表現したいということ?

坂本 自己表現といっても、勝手に個的に表現するのではなく、未知の相手に伝えるということですけどね。

―以上抜粋おわり―


内に秘めた天才的なポテンシャルが外へ向けて発信されていく心の変化が興味深いですね。
「ポップスをさげすんでいた」という発言は強烈ですね。
人を楽しませるという、あたりまえのことを、
ここまで自覚的にプラスとマイナスの両方を認識したうえで実践していくというのが、
いかにも坂本龍一らしいと思いました。

omiyage坂本01

omiyage坂本02


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