ある雨の日

2018年04月26日 00:25

小学校の時は社宅住まいだった。

あれは僕が2年生の時だったか、
お隣の1年生になったばかりの女の子がいて、
まだ1人で通学させるには心配だったのだろう、
ウチの4つ離れた姉と僕と3人で、
朝一緒に通学することになった。
姉は無口な僕と違って快活な方で、
頼もしい引率役という感じだった。


ある大雨の朝、
その日は姉が風邪で学校を休むことになり、
僕と隣の女の子と、二人っきりで学校に行くことになった。
大人の足で10分ほどの距離の通学路。
隣の女の子はとてもおとなしい子で、
僕も無口な方だったので、
ずっと二人押し黙ったまま、
傘をさし、手を繋ぎながら雨の中歩き続けた。


やがて橋にさしかかり、
その上から見た川の水量はいつもよりずっと多い。
しかも茶色く濁り、勢いもあった。

女の子は僕の方を向いて、
「すごいね」と言った。
「そうだね」と僕も返した。




…………………




今日、昔の通学路を散歩してふと思い出したので(笑)