2014年05月31日 23:38

今日は神保町シアターへ映画を観に。
「麗しき美少女伝説」という企画の中の1本。


手作りのPOPが劇場からの愛を感じます…
知世版「時をかける少女」
このブログでも度々記してきたように、ボクのバイブルのような作品であります。
何回観てきたことか…
そう、名画座時代、映画館では10回ほど。
ちょうどボクが浪人時代でもあり、半ば現実逃避でもあったような(笑)
DVDでも持っているこの映画、スクリーンで観るのは30年ぶり近い(え!)
よかったです。
時を超えても尚。
瓦屋根
土壁
タイル小径
格子戸
障子
竹やぶ
天井の低い屋根裏部屋
ボンボン時計
土曜日の実験室…
さまざまなアイテムがしっとりとした陰影を持ち、
映画向きな質感にあふれています。
クライマックスの深町くんが未来人であることを明かすシーン。
恋心に気づき、別れに苦しむ芳山和子。
そのシーンではボクは、なぜか昔から泣くことはなかった…
それよりも、無言で深町くんと下校するシーン。
石の階段を昇り、風を頬に受け、ただふたりでだまって歩く…
あるいは醤油屋の吾郎の家にハンカチを返しに行くシーン…
そんな繊細なシーンの積み重ねに、ボクはずっと心を掴まれてきました。
松任谷正隆氏によるクラシカルな劇伴もまた、素晴らしいのです。
尾道の陰影のある町並みに、原田知世の鮮烈な透明感がこの映画には定着されています。
確信犯的な大林監督による知世さんの顔のドアップ。
透き通るような白い肌がスクリーンいっぱいに映し出され、
まるで発光しているよう。
その圧倒的な、それでいて控えめな存在感に、ボクは打ちのめされるのです。
何十年かぶりに、スクリーンで再会した知世さん。
16歳の(撮影時は15歳か?)キラッキラにはじける知世さんがそこには存在していて。
神社
煙
下駄
赤いカーディガン
当たり前だけど、当時のままの笑顔で、表情で、イキイキと存在していて。
儚なげな、二度とは帰らない、その時代の知世さんを観て、
その映画にとって、なんでもない幾多のシーンを観ては、
なんだか泣けてきてしまうのでした。
「麗しき美少女伝説」
まさにこの企画には欠かせない、名画でありましょう。。
うまれて初めてプロマイドなるものを買いました(^^)

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