テクノの庭

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テクノカットとPerfume
2011/06/14 21:02

前記事「髪を切る」の続きというわけではありませんが・・・(^_^)


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テクノカットとは・・・
もみあげを鋭角に剃り整え、襟足を刈り上げた髪型である。1980年代に流行した。
〜Wikipediaより
日本ではやはりYMOが最初であろう。
当時、一世を風靡したテクノカットがいちばんカッコ良かったのはやはりYMOであるし、
YMOの中でも特に坂本龍一がいちばん良く似合っていたと思う。

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Wikipediaによるとテクノカットは当時YMOのヘアメイクを担当していた本多三記夫の
考案によるヘアスタイルとあるが、ボクの記憶では幸宏さんか教授が、
「北京交響楽団のLPのキレイに刈り上げられた頭で演奏している楽団員の写真に影響を受けた」と
言っていたように思う。おそらく両方だろう。

当時は中国や、ソビエト等、共産圏に対して、
イデオロギーとしてではない、幻想としての憧れがあったように思う。
情報の無さゆえの妄想が膨らむのである。
ロシア構成主義や、中国的メロディを取り入れたりするのもその一例であろう。


テクノカットは世間的にも大流行した。
ボクはもみあげの剃った跡が青くなってしまうのがイヤだったのでやらなかったが、
中学、高校等でマネするやつはたくさんいた。

テクノカットは学校側を困惑させた。
それまで、学校側、つまり体制に反抗する不良のスタイルといえば、
長髪が当たり前。服装もだらしなければ、だらしない程よしとされた。

ところがテクノカットはそれまで真面目くんの代名詞であったカリアゲをも取り入れていた。
襟足すっきり、学ランもYMOの人民服よろしく上のボタンまでキッチリ留めていた。
一見真面目な生徒そのものの風体だが、その実彼らは、非常に生意気で、
物事すべて疑ってかかり、斜に構え、一筋縄ではいかない過激な思想の持ち主だったのである。
(相当穿った見方ではあります 笑)

これまで「ロックだぜ!」的世界には、今ひとつ馴染めなかった比較的温厚な人たち。
でもどこか人とは違う表現のはけ口を求めていた、ひねくれた層にテクノは受けた。

これには学校側も手を焼いたと思う。
中にはテクノカット禁止令を敢行した学校もあるという。
なんとも滑稽な話ではある。
長髪は不衛生でだらしない、よって禁止とする。ならわからないではないが、
この上なく清潔で、きっちりとした身なりのものを禁止するとはどういう事であろうか。
結局、学校側は異質なものを排除したいだけではないだろうか。
この発想はまるで旧共産圏そのものではないか。
憧れとしての共産圏から着想されたテクノカットが、
その標的にされたのはなんとも皮肉な事ではある(笑)


話が横道に逸れたが、テクノの表現としての面白味は、
テクノカットなどファッションにも現れているように、「抑制」にあると思う。

人民服のような制服を着る。
ステージでは派手なアクションはせず、あえて直立不動とする。
基本、無表情である。
ヴォコーダーなどで声の抑揚を抑える。

要するに「人間的」とされるものをすべて排除した。

そして、その隙間を縫って、どうしても溢れ出てしまうヒューマニティ。
それこそが真実であるという逆説。


まるで目の細かな濾し布から漏れ出す、
純度の高い菜種油のように・・・


雑味のないクリエイティビティ。
それこそがテクノの醍醐味ではないだろうか。


中田ヤスタカはPerfumeにおいて、そのテクノの枠組みを取り入れた。
「感情を込めるな」
「ささやくように」
表現を抑えたヴォーカルはオートチューンによって更に平板にされた。

果たしてその効果は絶大であった。

もとより、天使のように無垢で美しい声の持ち主であるPerfumeの3人である。
目の細かな濾し布から漏れ出す純度の高いその歌声が、心に響かないはずはない。

さらにPerfumeは「抑制」をダンスパフォーマンスによって
「解放」させる事に成功した、世界で初めてのテクノポップユニットである。

これはいままでありそうでなかった形態である。
テクノ、アイドル、ダンスパフォーマンス。
それらを橋渡しするきっかけが、今まではなかった。

売れないアイドルを売り出すための苦肉の策が結果として、
とんでもないものを産み出してしまった・・・


テクノの洗礼を受けたボクたちが夢中になる秘密はそこにあると思うのだ。



以上、一テクノポップファンによる個人的Perfume論でした(^^)





「というわけで、君もテクノカットにしてみないか!」
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「すっこんれろ! ピンクテクノ!」
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